ネオンを泳ぐ魚に成った気でいる





白雲ちゃんからクリスマスプレゼント!
※にょた注意







「また男遊びか。お前も懲りんね」


私はそう言って、反論のいとまも与えず三子を風呂に放り込んだ。ざばん。水飛沫を上げて湯船に突っ込んだ三子はすぐ、むせ込みながら顔を上げた。今風のメイクはお化けみたいに溶け落ちて、まとめて丹念にセットした髪もべっちょりで、ボディラインの出るぴちっとした服は更に肌にはりついて、水もしたたる三子はたいそうみすぼらしい。世の男がこんな女を持て囃す理由を、私は未だに理解出来ぬ。私は腕を組んだまま、彼女に服を脱ぐよう促した。三子は脱ぎにくいとぼやきつつ素直に服を脱ぐが、その際派手で毒々しい下着や、胸元や首筋に浮かんだ赤い痣が露わになる。男遊びの、すなわち即物的なセックスのあからさまな痕跡。ああ、けがらわしい。思わず眉をひそめた私の視線の先に気付いたのか、三子はにやりと笑んだ。吐き気がした。


「妬いた?」


「まさか」


「妬かなくても、本命は名前だけだし。私のこと、抱いて良いよ。好きにしてよ。そしたら、男遊びもやめるって約束するんだけどなあ」


私は彼女を、鼻で笑う。この大嘘つきめ。「構ってほしいだけの餓鬼に構うほど、私は馬鹿じゃないよ」三子はさして落ち込んだ風でもなく、「堅物」と呟き小さな赤いピアスを外した。


お題「Prelude」

気を惹きたいにょ鉢さん。





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