ぬくい






寒いから下ネタ。
三郎と恋人同士。ただの竹谷いじめw










「最近めっきり寒いねー」
両手をすりすりと擦りあわせて摩擦熱を得ようとするが、温かさは一瞬で、すぐに消えてしまう。

「もう1月も終わりだし真冬って感じだよな」
ハチは寒さなど関係無さそうな顔をしてる。バカだから寒さにも鈍いんだな。

「おい。聞こえてるんだけど、名前」

「まじか。すまんすまーん」
「うわっ、適当な…」

半目で私を見てくるハチを無視して私はまた手を擦りあわせた。

「名前、寒いなら私が暖めてやろうか?」

「ちょ、おまえらやめてくれる?そういうのは家でやれよ」

「いいだろ?私たちは恋人同士なんだから」

勝ち誇ったような笑みでハチを見る三郎。ハチも「羨ましくなんかないんだからなっ!」と涙を浮かべてキィィィっとハンカチを噛むマネをした。
こいつらほんとバカである。面白すぎるだろ。

「じゃああったまろうかな〜」
私は三郎の言葉に甘えて暖めてもらうことにした。

三郎のちんこで。

「え、ちょ、名前?!」
「おおーあったけ!」

さわさわさわさわ

「いや、確かにそこはあったかいけどおまえら自重しろよっ!!」
ハチは顔を赤くしてキャンキャン言ってくるが、私は知らんぷりで三郎の息子さんをさわり続けた。

「ひ、ぁッ」

「可愛い〜。この間触ったとき温かかったからどうかな?って思ったんだけど。やっぱ温かいわ!」
「満面の笑みで言うなよ!つか、友達の感想混じりな性話とかまじやめて俺泣きそう!!」
ワッ、と顔を両手で覆うハチ。
「付き合ってんだから触ってるに決まってんじゃん。はっちゃんどこまでキレイなの」
ケラケラと私はさわる手を止めず笑った。

「ったく、これだから童貞は…あ、」

「三郎、テメッ童貞言うな」
「あ、」

「?どうしたんだよ…」

私たちが「あ、」と言ったのを聞いてハチがどうしたもんかと、背けていた視線をこちらに戻した。

「三郎の、息子さんが…」
「悪い竹谷。勃った」

間髪入れずに言う三郎と、二人であははと笑ながらハチを見る。
ハチは真っ赤になって「ぉ、おまえらなぁ…ッ」と言うと少し黙って、涙目になりながら「ばかあぁぁ!」と叫んで帰ってしまった。

なんて可愛い反応するんだはっちゃん…!

「あいつっていつまで童貞なんだろうな」
「脱童貞の道は遠いけど、脱処女の道は近いかもよ」
「あー、わかるわかる」

まぁ、そんなことはおいといて…。

「続き、シようぜ」

頬を染めて、唇を寄せながら強請る三郎が可愛すぎて、私は鼻血が出そうなのを堪えながら三郎にくちづけた。


後日、お詫びの気持ちをこめて三郎と二人で『アナニーのススメ』という本を渡したら暫く口を聞いてくれなかった。
なんでだろ…?
まあいいや。とりあえず今日も、三郎で暖をとろう。








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