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 22

降谷は捜査一課が到着する前に身を潜め、風見に後を任せた。
その後、警視庁から捜査一課と鑑識が到着すると、すぐに風見が現場へと案内した。

第一発見者である風見が公安のため、公に活動が出来ない。そこを考慮してもらう為に伏せてもらう約束を取りつけた。

降谷は、まぶたを閉じ思い詰めていた。
今回、ベルモットの依頼に憤りを覚え、いざ彼女達をこれ以上危険な目に合わない為に保護しようとした矢先に残酷な結果で呆気あっけなく終わってしまった。



もしも、■■を助けた時に彼女たちの存在を知っていたらどうだったろうか?
あの日、彼女達も一緒に助け出され警察に保護されていれば死なずに済んだだろうか?
■■は彼女達の存在を・・・あの日いたことを知っていたのだろうか?

どんなに考えても悔いしか残らない。
降谷は自身を責めていた。


現場検証などが終わり、身を潜めていた降谷は風見と合流した。



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帰宅後、バーボンを出迎えたがいつもと様子が違い■■は戸惑っていると「自室で暫く仕事するから」と言い残して閉じ篭ってしまった。

■■はバーボンの事が心配だった。しかし、今はそっとしておこうと思った。





帰宅してから随分と時間が過ぎ、時計を見ると既に22時を回っていた。



バーボンはリビングに行くとカーテンがユラユラと揺れ、窓が開いていた。■■がベランダの椅子に座っているのが見え、近づくと小さな声ではあるが歌っているようだ。


『〜♪〜♪』


バーボンは静かに■■の歌声に耳を傾けていると、自然と涙が頬をつたって零れ落ちていった。


ベランダに出たバーボンは、背後から■■を抱きしめた。一瞬驚かれたが■■は優しくバーボンの手を握った。


暫くバーボンは彼女を抱きしめた後、いつもよりも低い声で■■を呼んだ。
名を呼んでくれるバーボンに■■が『なぁーに?』と返しながら、バーボンの腕の中に身を委ねた。




「歌声が綺麗で聞き入ってしまったよ」
『ありがとう、バーボンにそう言って貰えて凄く嬉しい♪』


嬉しそうな顔をする■■を見て、救うことが出来なかった彼女達の分も含めて生き残った■■を何があっても守っていきたいと改めて思った。


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数日後、部下の風見から連絡があり、すぐさま警察庁へ向かった。会議室で待っていた風見は、降谷が到着するやいなや発見された遺体の身元と状況を説明した。

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