夢小説+長編+ | ナノ

 20

風見に写真を見せた。■■は現在自分がかくまっている事も話すと酷く怪訝けげんな顔をされてしまった。

風見に彼女が家に来てからの事や彼女の今までの扱われ方を説明すると複雑な顔をされた。

風見から”ご自身の立場を忘れないで下さい”と忠告を受けた。
確かに降谷自身が置かれている立場上、今後■■をどうするか後々決めなければならない。
そんな事は彼女を助け家に連れて来た時点で頭の中にはあった。


まず先に、脱出後の行方が分からない彼女達の足取りを追う為に古城から捜索を開始することにした降谷と風見だったが、古城や山も含めた一帯は私有地の為、色々な準備時間が必要だった。
予定を確認し、明日行動を開始することにした。



降谷は用件が終わると「また連絡する」と言い残し風見と別れた。


-----
---
-



昼前に自宅マンションの駐車場に着くと、車内で降谷は気持ちを切り替えバーボンへと変わった。


玄関の鍵を開けようとすると先にドアが開き■■が出迎えてくれた。
『おかえりなさい』
嬉しそうな顔をする■■にバーボンは一瞬口元が緩んでしまった。

しかし

「■■、今回は僕だったからいいですが他の人だったらどうするんですか!確認してから開けて下さい」
『・・・ごめんなさい』
玄関先でバーボンは■■を叱った。次からは気を付ける様に約束を交わし、指切りをした。



「さて、冷蔵庫の中身も殆ど空でしょうし買い物に行く準備をして下さい」
バーボンは■■の背中を押しながら「今夜は何が食べたいですか?」とリクエストを聞いたが、■■はバーボンの手料理ならなんでも好きと嬉しい言葉を返した。


「うーん、”なんでも”というのは一番厄介なパターンですね」
バーボンは自室に行き、外出の準備をしながら今夜のメニューを幾つか頭の中でピックアップする。



『バーボン♪準備できました』
外出用の服とキャスケット帽子を被って玄関で待機している■■を見たバーボンは、ふと、着用している服を見て思った。


「そろそろ衣替えの季節ですし、新しい服も調達しましょうか」
『ん〜、洋服のお買い物を次回に回しちゃ駄目かな?』
■■の提案にバーボンは少し考えて「次の休みは・・・」とポツリと呟くと額に汗を滲ませ玄関のドアに寄り掛かった。

『次回のお出掛けで、ゆっくり買い物がしたいです♪』

■■のお願いのし方が、とても可愛くついつい甘えさせている自分がいると感じたのだった。

prev / next



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -