泥棒と愉快な仲間たち
小「朱里さん朱里さん、秋ですねっ」
朱「は?なんだよ突然」
小「秋といえば!食欲の秋ですよね!」(ズズイッ)
朱「ん、まあ…;」(だから一体何なんだ)
小「ということで!
ケーキを作りましょう!」(ドーン!)
朱「いや、話全然つながってねぇし!!!(汗)」
小「道具一式そろえてみました!」(ジャーン!)
朱「そりゃすごいな…。ところでさ、ケーキ一緒に作るとは聞いたけど…
なんでこいつまでここにいる!!?」(指ビシッ!)
紫「ぬ…貴様、僕だけ除け者か!」
(フリルエプロン装着済みで紫音登場)
朱「てゆうかお前、今はもういないはずだろ!?いちゃ駄目だよな設定的に!?」
小「私がお誘いしたんですよ。一緒にケーキ作りませんかって」(ニコ)
朱「お前どこの世界までお誘いに行ってんだよ!?元の場所に帰してこい!!」
小「じゃあ、私が薄力粉の分量はかりますから、紫音さんは卵を割ってくださいね」
紫「ああ、任せてくれ」
朱「無視か!」(ガーン)
(朱里にはバターを練る任が与えられた)
*****
紫「……卵を、割る……」
グシャ
紫「……卵を、割る……」
グシャ グチャ グッチャァ
紫「……卵を…」
朱「効果音が異常に気持ち悪ぃよ!!絶対卵割ってる音じゃねぇだろ!?;」
紫「(ムッ)失礼な。こっちは真剣にやってるんだ。音ぐらいでとやかく言うな」(フン)
朱「ぐらいじゃねぇよ!卵の殻めっちゃ入ってるって!!」
紫「知らないのか?卵の殻は美容にいいんだぞ」
グチャグシャ(混ぜてる音)
朱「食いはしねぇだろ、普通…;」
小「朱里さんバターはどんな感じですか?もう薄力粉混ぜてもいいですか?」
(小夜が朱里の持つボールを覗く)
小「わぁ、お上手ですね!フワフワです!」
朱「まぁな。もう砂糖も混ぜといたぜ」
小「じゃあ薄力粉の前に卵を入れましょう」
紫「こちらも完璧だぞ、小夜」(ニコ)
(自信満々に殻入り卵の皿を差し出す紫音)
朱「ぅわあ……すげぇ殻が粉々に混ざってる…(汗)」
小「卵を入れて薄力粉も入れて、と」(ドサドサ、グッチャァ)
朱「…お前何か気になることねぇの?;」
小「メインも一緒に入れて…。はいっ、後は混ぜるだけです」
朱「メインって何だそれ?妙に赤いけど」
小「まだ秘密です」(ニコ)
紫「小夜、僕が混ぜよう」
小「じゃあ紫音さん、切るように混ぜてくださいね」
紫「……斬るように……」
朱「その"斬る"じゃねぇよ; 普通にやれ、普通に」
(普通に混ぜました(たぶん))
小「後はオーブンで40分ほど焼いて、しばらく冷まして完成です!お疲れ様でした二人共」(ニコ)
〜1時間後〜
朱「おぉ、けっこう美味そうじゃん」
紫「当たり前だ。僕と小夜が作ったんだぞ」
朱「当然のように俺省くのやめろよな;」
小「じゃあ、皆でいただきましょうか」
パクリ…
朱「………あ、美味い」
紫「うん、さすが小夜と二人で協力して作っただけのことはあるな」(モグモグ)
朱「多少ガリガリ感はあるがな」(ガリモグ)
紫「そういえば小夜、これは何のケーキなんだ?最後に赤い何かを入れていたようだが」(モグモグ)
小「にんじんケーキですよ」(ニッコリ)
ブフーーーッ!!!
小「これなら二人共食べられるかと思いまして!よかったです、美味しいと言っていただけて」(ニコニコ)
朱「お、美味しくない!!やっぱマズイ!!」(ペッペッ)
紫「さ、小夜…急に持病の頭痛が……。せっかくだが今は食べられそうにない…本当に残念だが…」(フラフラ)
小「え、えぇ!?そんな突然…」
朱「さあ紫音!今日は天気もいいし、外でキャッチボールでもしようぜ!」(アセアセ)
紫「ああ、そうだな!(ナイス提案!)」
(脱兎のごとく走り去る二人)
小「……せっかく皆で作ったケーキが…。やっぱりもっといい方法を考えなきゃだめですね(ハァ)ケーキでにんじん作戦は失敗、と…」(ノートにカキカキ)