特攻野郎攻めチーム
「良いかあッ! 敵は手強いッ! 気合い入れて読破せよッ! これは訓練では無いッ! 実戦だああッ!」
とある電脳世界の辺境の国―――DR
辺境であり小さな国ではあるが優秀な精鋭達で編成された、特殊部隊に君する須藤大尉の怒号が飛ぶ。
「ズッ……京一よぉ、敵が強えのはわかってるが、ちと無謀だな」
「は、おじけづいたか? 智幸」
欠伸をしながら渉が笑う。
「るせぇな、俺は筋肉萌えなんだ、テメェこそ彗星みたいなのが弱いんじゃねぇか」
「……お前達出発の時間だ」
男達は電脳世界のとある場所へ潜入して行った。
ガチャリ―――装備をしてこれから起こる命掛けのミッションに血をたぎらす。
俺達のコードネームは
「―――ッ! くそうッ! 京一、鼻血が止まらんぜッ!」
「かまわんッ! 行けッ! 援護しろォオッ!」
雨霰と降る敵の萌え攻撃に、先陣を切っていた京一の鼻血と股間の血の集まりが止まらない。
「――渉ッ!」
「――心配すんな! カ×パーだけだあッ!」
「衛生兵ーッ!」
衛生兵のノブが萌え攻撃をかいくぐる。
「―――ッ! 馬鹿があッ! 渉には清次でないとノブがッ!」
うわあ――ッとノブの悲鳴が消えていく。
「仕方ねぇッ!智幸行くぞォッ!」
精鋭二人は見事なコンビネーションで萌え攻撃をかわし、鮮やかに突撃した。
「―――クゥッ! 初めての×ェ×はキツイぜェッ!」
京一と智幸は2ページ目に突入した。
「がはあッ!」
鼻血を吹きながら京一が突撃する。
京一の視界の端に倒れ込む智幸の姿が写った。
「―――ッ! 智幸ッ!」
グッタリとした智幸の体を抱き上げる、智幸は鼻血を吹きながら笑っていた。
「……敵のお前の腰使いにヤラレたぜ……」
「智幸ッ! しっかりしろッ!」
「……たまんねぇや、萌えがバンピーに撥ねまくってやがる……」
智幸の下半身は既に濡れていた。
「……行けよ京一、読破しろ……」
ガクリと智幸は昇天した。顔は清々しく、笑っていた。
「―――ッ! トモ―――ッ!」
最強のリバの変態、舘智幸は散った。
「――…智幸…俺は行くぜ、最後まで読破してやる……」
萌え吹きすさぶ激しい戦場を、たった独りの攻めが駆け抜けて行く。
彼のその後は誰も―――知りはしなかった。
Pict
end 2007 07 09