淵淮エロ



※エロだよー

つまるところ「ペニスを舐めて差し上げましょうか」と言われて喜ばない男はいない。と思う。
漢中駐軍中じゃあ山の中。鷹を落とすのに飽きた訳ではないが、軍議に兵卒訓練に自己鍛練じゃあ、それだけでは解消出来ないものがある。
だから、その申し出をうっかり快諾した。若気の至りとは言えない歳だろうに。

武官なんてのは男社会に生きる一番の人間で、長い腕でひしりと抱き着いてくる男に動揺などする筈がない。
首に腕を回してきて、牀に座る自分の股座に体を割り込ませるのは最近部下になった男だ。名前は郭淮といった。
自分より少し低い体温の唇が口に重ねられ、しっとりすいついてくる。舌まで出してくるから、仕方なく口を開ければぬるりと入ってこられた。
いやいやいやいや、ペニス舐めるんじゃないのかよ。
やらしく水音を立てる郭淮は無心に吸い付いて離れず、仕方ないから黒髪を指に絡ませながら、頭を引き寄せ口づけを深くしてやった。
必死に伸びる舌に絡み合わせてやれば、その柔らかさが気持ちいい。これは本当に男も女も変わらないと思う。当たる髭は別として。
郭淮の体は魚のように跳ね、酷く喜んでいるようだった。俺を相手にとは非常に危篤だ。
頭を解放すれば、嬉しそうに吐息を漏らしてそのまま、また吸い付いてきた。またかよ。
だが、すぐに離れて、唇に顎髭にと舐めてくる。甘噛みするように顎へ噛み付かれた。
「おいおい、男が趣味なのか」
聞けば、とろんとした瞳で俺を見上げる。そのまま首筋に擦り寄ってくると、俺の鎖骨に吐息を漏らす。
「夏候将軍にだけ、ですよ」
声と荒く短い吐息が首を刺激してくる。俺は首に弱くてこれには参った。
「…そう、か。やっぱお前、気の毒だわ」
言ってやれば、喉仏を甘噛みされて、これはやばい奴に捕まったかもしれないと後悔した。
が、そんな一抹の不安と共に立ち上がってしまう俺の息子チャレンジャー。

********

あーあ、凄い眺めだ。
夏候淵は自分の股に埋もれる黒髪を撫でる。
長い髪に白い肌に男の顔。ひどく倒錯的な気分にさせてくれる。それが男をくわえる様は目を離せなくなる。
長い黒髪を結う細い簪を引けば、さらさらと髪が解ける。指を通せば、ペニスをより深くくわえられた。
郭淮から言い出したとはいえ、まさかこんなにあっさりと抵抗なくくわえてくれるとは思わず、これは存外に当たりかもしれないと夏候淵は、郭淮の自由にさせることにした。

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ちゅっちゅっと乳のみ児のように吸い付く。柔らかな口内でのその微々たる刺激に夏候淵は震えた。
背を反らせば、深くくわえられ、腰を引けば、より深くくわえられる。
逃げ場なく、というよりは逃げたくない程の気持ち良さと、我慢出来ない焦燥に渇望が夏候淵を郭淮へと縛り付けていた。
満足するまで吸った郭淮はぱかりと口を開けてペニスを口から抜く。
夏候淵はそれにすら震える。触れる外気にペニスがびくつく。
郭淮は、一度うっとりと眺めてから夏候淵のペニスへ左手を添え、ほお擦るように口付ける。ちゅくちゅくちゅくちゅくと軽い口づけを無数にされる。根本から括れまで隙なく唇が這っていく。郭淮の頬は夏候淵と自らの体液で濡れているがそれを気にする素振りはない。
あぁ、もう止めてくれ。夏候淵は気が遠くなる。舐めると言われてから未だ一度も吐精させられてない。日の傾きが目に見えてわかるんじゃないかという時間ひたすらにくすぐったい刺激を与えられ続けている。
郭淮はペニスの穴から流れ落ちる精に満たない液を舐め取る作業に移っており、まるで甘美なる熟れた果実を食すように舌を熱心に滑らす。
起頭からこぼれ落ちた滴を追う以外、起頭から舌が離れることはなく、焦らしに焦らされた挙げ句の起頭への責めに夏候淵は我慢出来ず呻く。見開く目には波だが溜まっている。郭淮の舌が穴を深くなぞる。ぎゅっと目を閉じれば涙と体液が溢れた。
耐えられずに漏れた低い喘ぎに、郭淮は瞳だけを上げた。
夏候淵は随分と官位の違う男に吐精を懇願していた。
郭淮は困ったように眉を寄せた。しかたなく舌をしまうと、辛そうにうぅと声を漏らす。
しかし、まだ、わたくしは夏候淵将軍が足りません、もっともっと欲しい。
郭淮の口が無情に開き、またペニスを中程までくわえる。軽く吸い、解放し、起頭に数度口付け、括れを唇で挟み舌を這わす。
あぁ、と言う声と共にばたばたと郭淮に滴が落ちる。
夏候淵が堪らずに涙を流していた。低い喘ぎが止まらず、それに煽られるように、郭淮の舌がペニスを執拗に這う。
しみでる体液がお気に入りのようで、吸い出すように強く吸われると夏候淵の体が数回痙攣するように震える。
かく、わい、でる、そう伝えれば、嫌と口を離され、ちろりとペニスを舌先で舐められる。
寸止めに無言の絶叫をする夏候淵を愛しそうに郭淮は見つめた。
夏候淵将軍が美味し過ぎるのが悪いんです。もう少し我慢していただかなければ、などと酷薄に言う郭淮は女神などではなく鬼だった。
夏候淵のペニスは舌で突かれ、ゆらゆらと揺れる。郭淮はそれを見て楽しんでいるようだ。それに満足すれば、次は舌先で根本から起頭までをなぞるように舐め上げてくる。
舌先が先端に到達すると、郭淮はペニスを口内へと誘い入れようと口を開ける。

続…かない。

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