「本当、名前ちゃんのお家は兄妹仲がいいわね。」

これは昔から近所のおばさんに言われてたこと。
近所のおばさんだけじゃない。友達にも、先輩にも、後輩にも、学校の先生にも。
みんなに言われてきた。

「私とお兄ちゃん、そんなに仲がいいのかな。」

お兄ちゃんに聞いても普通だろう、としか言ってくれない。
でも、お兄ちゃんと一番仲良しの大谷吉継さんによれば普通じゃないくらいに仲がいいらしい。

「三成お兄ちゃん。」
「なんだ。」

私が呼んだら必ず答えてくれる。
自分がどんなに忙しくたって、その時は手が離せなくたって、後で必ず時間を作って私に話しかけてくれるのだ。

だから、私もそんなお兄ちゃんを頼って色々お話するの。
学校のこととか、友達のこととか、近所のおばさんとお話したこととか。

「宿題、ここが分かんない。」

勉強のことも、お兄ちゃんに聞いたら大概のことが分かる。
お兄ちゃんは成績優秀だって。
運動も、他の人より上手にできる。
性格は…難有りって言われるけど、それでも私にとっては優しいお兄ちゃんだ。
だから、私は。

「お兄ちゃん大好き!」
「…唐突になんだ。」

ちょっと照れ屋ってのも分かってるよ!


子どものような

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