「寒くねぇ?」 「うん。大丈夫だよ。」 そう私は隣に立つ慶次を見る。 今日は1月1日、元旦。新年を祝おうと私は彼氏である慶次と共に神社に来ていた。 「ほら、はぐれないようにな。」 そう言って優しく手をつないでくれる。 「うん。」 その優しさに嬉しさを感じながら慶次の腕に自分のを絡める。 そしてお賽銭箱の前へとたどり着く。 2人で同時にお賽銭を投げて、手を合わせる。 「(願いが叶いますように…。)」 そんな気持ちを込めて。 「なあ名前、さっき何て願ったんだ?」 「えー…内緒。」 「教えてくれたっていいじゃねぇかよー。」 と、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。 「ちょっと慶次!」 「はははっ。」 「笑い事じゃない!」 もう!と少し拗ねたフリをして、私の大好きな笑顔を浮かべる慶次の背中に思いっ切り抱きついた。 ―今年も1年 君と笑いあって過ごせますように! A Happy New Year! [Back] |