「なあなあっ」
「んむー」
「なあって!」
「ゆいちろ…まだ眠いよぉ」


布団の中二人でタオルケットに包まって眠っていると、突然悠一郎がゆさゆさと肩を揺らしてきて、嫌々重い瞼をあげる(なんなのこんな朝っぱらから)(今日は大学休みじゃん)


「なあにー」
「こっち来て!」


ぐいぐいとシャツを引っ張られ(そんな引っ張ったら伸びちゃうよ)窓の前に立たされる。
外は小雨で若干明るくなりかけてて、別に変わった様子はないと思うんだけど…と悠一郎に視線を移す。


「よく見てみっ!」
「うがっ」


顔をわしづかみされぐいと再び視線は窓の外へ戻される。
一体何があるっていうのさ…今度はよく目を凝らして見てみると……あ。


「に、じ?」
「そー!キレーだろっ」


にしし、と笑う悠一郎にわざわざこれを見せる為に?と聞くと嬉しそうに笑う彼。

きゅ、と締め付けられた胸に思わず悠一郎に抱き着いていた。


「わっ!なんだよー」
「大好きー!」


そういうと嬉しそうにあの眩しい太陽みたいな顔で笑ってぎゅーっと抱きしめ返してくれた。


「んー、朝から悠一郎のおかげで良い朝だ〜」


ぐいっと伸びをすると腰あたりにずしりとした感触。
え?と下をみると今にも眠ってしまいそうな悠一郎の姿が。


「なんか眠くなってきた、も一回寝よーぜー」


むー、とさっきとは逆の状態にわたしはくすりと笑ってから悠一郎を引きずって二人でベッドにダイブした。


「おやすみ悠一郎」


ちゅ、



キスより伝わるハグで

(また二人ぎゅっと抱き合いながら)



⌒⌒⌒
120730
朝ですから、眠いですorz