ゆらゆらとカーテンが動いている。
今日は風が気持ち良いな、ピクニックとかいいかも。
まだ夢と現実の間を行き来している頭でボーッとそんな事を考える。
そういえば泉くんと栄口くんの大学今日は休みっていってたっけ。
田島くんと三橋くんは誘ったらあってもサボって来ちゃうかも。
あはは、と想像して笑う。

シーツの感触と枕の柔らかさがマッチして再び睡魔がわたしを襲う。


「変な顔」

突然伸びてきた手にほっぺをつままれそのままびよーんと引っ張られた。

「たひゃやー?」
「何いってっかわかんねーよ」

視界がまだぼやけていて隆也の顔がよく見えない。
でも意地悪くにやにやと笑ってる気がする。


「ひゃめてー」
「起きたらやめてやる」


むう。いじわる隆也、鬼。
そろそろほっぺが痛いし起き上がりたいけどこのまま素直に言うことを聞くのもなんか癪だし
目をつむってみる。

「……」
「ほお…」

隆也はそれだけ言うとぱっと手を離しどこかへ行くとすぐ戻ってきた。
正直目をつむってるから隆也が何をしようとしてるのか全く分からない。
そろそろ怖くなってきたしもういいかな、と思った時唇にやんわりとした感触。
隆也…と思ったのも束の間


「!?!?」
「ん…」


じたばたするわたしにまたがり押さえつけると隆也はそのままものすんごーく苦くてわたしが大っ嫌いなものを無理やり飲み込ませた。

「っ隆也…!!」
「目覚めはどうですかオヒメサマ」
「バカー!!!」


叫ぶと同時に枕を隆也の顔めがけてぶん投げるとわたしはすぐさま台所に置いてあった昨日の飲みかけのミルクティーを一気飲みした。

「目覚めにはいいんだけどなコレ」


そういって手に持っていた無糖コーヒーをひらひらさせる隆也に襲いかかったのは数秒後の話。


おはようのキス
(あーもー隆也のばかばかばか!)
(お前も少しはカフェインとれ)


⌒⌒⌒
120715
久々に書くとつらいですなー!!
甘さなんてあるのでしょうかね