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橙真は幼馴染みからの突然の報告に、内心驚きながらも何時ものことかと納得もしていた。
眞が好きな子が出来たと報告してきたことは珍しくない。過去に何度も報告してきており、そのたびに橙真の心を抉っていた。
「そうか。今度は誰なんだ?」
内心の動揺を悟られないよう静かに語りかける橙真。
「今度はってなんだよー今度はって。その言い方じゃ俺が頻繁に好きな子変えてるみたいじゃん」
「違うのか?」
拗ねたように反論してくる眞に対してあくまでもいつもどおりの橙真。
「違うわっ!!」
「はいはい。んで? 誰なんだよ。聞いてほしんだろ?」
「あ、そうだったそうだった。2組の白井さんなんだけど橙真は知ってる?」
「ん? あ、ああ。そりゃ、有名だしな」
「そうなんだよね〜。可愛いし優しいし。有名になるのもあたりまえだよね〜」
あたりに花が舞っているかのようにふわふわと話し出す眞に橙真は内心イラつきを覚えながら淡々と話す。
「でもそれなら望みは薄いんじゃないか?」
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