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彼が転校してきてからの一週間はものすごく荒れた。
なぜなら彼は、皆が高嶺の花と呼び近付いてはいけないという暗黙のルールがある生徒会の役員に近づいてしまったから。
そして、挙句の果てに役員全員を持ち前の明るさ(うるささ)で落としてしまった。
これにより親衛隊を敵に回した彼は、毎日毎日親衛隊からの嫌がらせをうけることになった。
しかし、それをずっと黙っておくほど軟弱な性格はしていなくて自らマリモは生徒会役員共にチクった。
しかも、『どうしよう。俺、いじめられてるんだ泣 ウルウルッ』てな感じでそれはもううまく生徒会役員共の同情心を誘っていた。
そんなこと言われた生徒会役員共が黙っているはずもない。親衛隊に、マリモに制裁するな、今度したら退学だからなときつく言いつけたようだ。
まぁまぁ大人しくなった親衛隊の奴等は嫉妬に狂って狙いをマリモからマリモが親友と豪語する平凡に狙いを定めた。
それが俺、水下 雫(みぞおち しずく)である。
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