10:Sleeping Sweet Devil 4 / 9 「何の薬?」 「何の……」 言えるわけないじゃないか。 察してください。いや、察するのはやめてほしいけど。 「どこ痛いの?」 「お腹……」 「え、腸?胃?」 登くんはきょとんとして首を傾けた。 どっちでもない。 寧ろ現状のせいで胃は痛くなってきたかもしれない。 「あのっ、自分で探すから!」 「薬いっぱいあるよ、種類探すの大変じゃない?」 「大丈夫!」 薬の名前覚えておけばよかった。たしかそういうのって頭痛とかにも聞くからそうやって言えるのに。 男の子に「生理痛で痛いの……」なんて恥ずかしくて言えないですから! 「私シャイだから……!」 「ちょっと意味が分からないけど……でも届かないでしょ星尾さん」 ≪≪prev しおりを挟む back |