09:喫茶店「クインズ」 8 / 8 しばらく経って料理が運ばれてくる。 「三笠先輩ー取り皿ー」 「ついでに水のおかわり」 「自分で取ってこい」 「店としてどうなのそれ!?」 文句を言いながらも2人はキッチンの方へと向かっていく。 三笠さんは私を見て優しく笑った。 「あいつら、馬鹿だけど真っ直ぐなんだ。無理して突っ走ることも多いし敵も作りやすい」 私はその言葉に軽く頷いた。 赤羽先輩なんてオブラートに包むことを知らないのかずばっと言っちゃうし。 登くんは最近時折腹が黒そうな疑惑が私の中で出ている。一緒にいるときにうっすら出てる。 「そんな奴らだけど、これからもよろしくね」 三笠さんにそう言われ、私は肯定するようにもう一度笑顔で頷いた。 <next story*Sleeping Sweet Devil> ≪≪prev しおりを挟む back |