09:喫茶店「クインズ」 4 / 8


「あ、これって前赤羽先輩が登くんに伝えてた……」

「そうそう。あれ“奢れ”ってことだったの」



登くんが眉をへにゃりと下げて笑った。

赤羽先輩はそんな言葉に表情を変えることなく足を踏み出し扉を開けた。



がらんがらん。
ベルの心地良い音が響いて暖かい光に包まれた店内が見える。


時間がまだ少し夕食には早いからか、だいぶ空いていた。



いらっしゃいませ、とお店の店員さんが笑顔で近付いてくる。



「相変わらず人入ってねぇなー」

「あんたらが早い時間に来るから人いないだけ。ご飯時になったら混んでますから!」




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