07:音に溺れたお姫様 3 / 11


あ、この曲知ってる。
赤羽先輩が半ば無理矢理貸してくれたCDに入ってた。

REGURUSの「colorful」だっけ。なんだかアレンジはされているみたいだけど。



魚住先輩は丁度良い低音、安定した歌声、それでいてアレンジした歌い方。
魅了された人間は私だけじゃないはずだ。


赤羽先輩のベースのソロは彼が熱心に語ってくれたベースの素晴らしさを表してるみたいだ。
低くて重い音が、トリッキーに響き渡る。

1曲目が終わって、間も開かずに2曲目が始まった。



こっちはオリジナルか。
すごいなぁ、作詞作曲までできるのか。



重々しいロック調から、少し軽めの明るい曲へ。


出て行こうとしていたはずなのに足を止めた人。
次のバンドを見に来たのだろう、早めに現れた人。

たくさんの人が、魅入られていく。



演奏が上手いだけじゃない。




≪≪prev




しおりを挟む
back




「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -