07:音に溺れたお姫様 1 / 11 時は進み、土曜。 真麻と早めに集合し、街でウィンドウショッピングをしてから地図通りの場所へと向かった。 そこそこ人の出入りがあるライブハウス。 香月くんが言っていた時間より少し前に入ると、自分たちと同じ位の歳の女の子が歌っていたり楽器で演奏をしていた。 学生バンド限定のライブなのかな。 バンドの人も、客も学生が多い。 少し後ろの方で、壁に背を預けてステージへと目を向ける。 ありがとうございました。 彼女らが挨拶をして、去っていく。 周りにあわせて拍手を送ると、準備の為かフェアリーテイルが入れ替わりで現れた。 客はぱらぱらと入れ替わる。 友達のバンドー、とか、見たいところだけ見ていなくなるのだろう。 ≪≪prev しおりを挟む back |