05:世話焼きマーメイド 3 / 7

「星尾ちゃんの分も箸買わなきゃねぇ」


全員用の箸があるらしい。
それはそうか。毎回割り箸じゃあお金もかかるしエコ的ではないしで。

みんなのお母さんみたいだな、魚住先輩。


ふと、当たり前のように疑問がわく。



「魚住先輩、何でみんなの弁当作ってるんですか?」


みんなの弁当というかもう重箱だけど。

魚住先輩は、笑顔で首を少し傾ける。


「ねぇ、何でだろうねぇ」


え、わからないのか。
ふわふわしながら魚住先輩は重箱を開けた。
中にはやっぱり美味しそうなおかずが飾られている。


たこさんウィンナー。
アスパラベーコン。
玉子焼。

弁当の定番と呼べるようなおかずがいっぱい綺麗に並べられていた。




≪≪prev




しおりを挟む
back




「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -