05:世話焼きマーメイド 2 / 7 おっと、私はしばらく質問攻めに堪えなきゃならないようだ。 楽しそうに去っていった香月くんは知らないであろう、香月くんファンの女子の方々にしばらく私は囲まれていたことを。 まぁ暴力があったわけではないからいいけどさ。 今日はお弁当もらおうかな、なんて。 あの空き教室へとお邪魔してみる。 ドアをあけるとそこにいたのは、魚住先輩ただ1人だった。 「こんにちは!みなさんは?」 「あぁ星尾ちゃんいらっしゃい。弥生がクラスの話し合い、香月が委員会。登は、寝てんのかな?」 弁当食べにきたの?なんて彼は笑顔で言葉に出す。 そうですけど、言われると卑しいな私!って思ってしまう。 綺麗な割り箸を差し出されて私はそれを受け取った。 ≪≪prev しおりを挟む back |