03:病弱スノーホワイト 7 / 10 「俺、体弱いの……っていうか、中学の頃結構でかい病気持ってて、ずっと寝たきり入院生活送ってたから病気は治った今も体力がないといいますか」 うんうん唸りながら登くんは説明してくれる。 日差しにも弱いらしい。なるほどだから肌も白いのか。 「1年も寝たきりやってちゃ、もうね、中々体力も取り戻せないねぇ」 「1年……?」 そんなに入院してたの? それだけ入院してしまったら、もう。 「うん、だからその……俺実は香月や星尾さんより……1歳上です」 「はっ、え!?」 「弥生が中学のクラスメートで、まぁこーめーは、高校来だけど、まぁ、同い年だね」 衝撃の事実を告げられた。 登くんはへにゃりと笑って「まぁ年とかあんま気にしなくていいよね」と言いながらベッドから降りた。 「……あぁ、そういえば赤羽先輩が『クインズ』とか言ってました」 ≪≪prev しおりを挟む back |