03:病弱スノーホワイト 6 / 10 あぁ、よかった、起きた。 「登くん、大丈夫?」 「……星尾、さん?あれ、俺、倒れた?ごめんね、運んでくれたの、重くなかった?」 「運んだのは赤羽先輩です」 「そっかそっか。今日日差し強いのに油断したから充てられてオチちゃったかぁ」 はぁ、とため息を浅く吐き出して登くんは上半身を起こした。 「……あの、」 聞いても、いいのだろうか。 体弱いの?とか。 聞かれたくないことだよね。 「あ、えーと、」 登くんは私の言葉を汲み取ってくれたようで苦く笑う。 ≪≪prev しおりを挟む back |