18:メランコリック 7 / 8 「先輩気付こう!? あの人背でかいし声低いじゃないですか!」 「気付けなかった……」 「いやでも、去年あの人化粧すげかったし確かに女の人に見えなくもなかった、俺は男って分かったけど」 「弥生先輩止めてあげましょう!?」 ドSか! 魚住先輩は天然を通り越したド天然だ。 「面白いのはその後で、こいつ葛原先輩と同じ図書委員になってよ」 楽しそうだなぁ、弥生先輩。 「腹いせなのかまだ諦めきれてなかったのか、葛原先輩にこいつお」 「それ以上言ったら以降弁当抜き絶交一生無視フェアリーテイル脱退だから」 「すいませんでした」 弥生先輩謝るの早い。 そこまで言われると気になるよね、何があったんだろう。 登くんが、ふぅんと声を漏らして弁当の玉子焼きを取った。 ≪≪prev しおりを挟む back |