「こんなクラスでも、こういう風にできるの嬉しい」


 少しだけ顔を赤くして中里は呟いた。



 いちるは賛同するようにペンを横に振る。


 うんうん、と頷きながら。



「青春んんん! って感じですよねぇー!」

「ソウダネー、それより中里ぉ、数学できる? いちるちゃん教えるの下手なんですケド」

「陽那くんひっど!」

「あっ、数学得意、教えれるよ」



 確かに。青春かぁ。
 そんな楽しそうな響き、似合わないもんなぁこの教室。




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「見えない臓器の名前は」
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