「は?」
根性焼きって、あれだよね。
煙草の火を体に押しつけるの。
煙草の火って何百度っていうレベルの熱さだって、聞いたことがある。
それを13回?
耐えられるわけないじゃないか。
「両隣、放すなよ?放したら代わりにてめーらにやるからな」
下に灰を落として踏み潰した。
炎はどんどん煙草を侵蝕していく。
そのまま灰になって消えてしまえばいい。
「さぁーて、飯田クーン、どこがいい?」
「……」
「あーそォ、どこでもいい」
段々と飯田に近づいていく。
押さえている2人は、震えていた。
放したいのに、放せない。
ボブと堀田さん。
彼と彼女は
加害者になるのだから。
それは嫌にもなる。
何より、間近で人が苦しむ。
腕、顔、足。
見えるところにやらない。
背中を中心に、煙草を押しつける。
飯田が、苦しそうに声をあげていた。
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