「だからさ、罰ゲームとかいうやつで、どんだけやるか」


それで、これからの生活は変わる。





下位の扱いが、変わる。





「待ってるんだよ、あいつは……」


あと、1週間。

それで、どれほど生活が変わってしまうかは……あの担任次第、だと。



なんだそれ、憎たらしい。


箸を置いて、わざとらしく溜め息を吐く。




2人は困ったように笑った。



「とりあえず、テスト頑張ろう?」

「……そうだね」



頑張ろう、か。

……ここで頑張って、意味があるのだろうか。






ふわり、ふわりと。

頭に入ってんだかわからない授業を聞きながら思考を巡らせる。



どうすればいいのか。

どうすれば、普通の生活を送れるのだろうか。



そんなことを思考したって私程度には変えることができないの、わかってるくせに。




いっそのこと、消えてしまいたい、とさえ思う。

逃げ出してしまいたいと思う。



嫌なことから逃げ出すだけなら、どんなにも楽だろうか。






1週間。

そんな期間はあっという間に過ぎ去るもので。




テストの日が、やってきた。



「やばいなー、勉強すればするほど不安になってくる」

「大丈夫だって、落ち着きなよ陽那」



“勉強してないよー。
俺もだよー。
あっ私もー”





そんな定番の会話を聞くことももうないのかもしれない。




[7/18]

[*prev] [next#]
[mokuzi]
[しおりを挟む]
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -