「五十嵐」
「あっら香恋ちゃぁん。おっはよー」
昨日と変わらず間延びした喋り。
朝からぎゃんぎゃん騒がれるよりは幾分か良い。
「あんた1位ってどういうこと」
「ははーまじでぇ?はりきっちゃったぁ」
はりきっちゃった!?
それだけで普段上位でない人間が上位に入れるものか。
変人で有名なその人は凡人の私には理解しがたい存在のようですね。
チャイムが朝を告げる。
私の普通の生活が終わる。
どこか狂ったような
ヒエラルキー学級が、始まる。
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