「明日って結局誰来んの?」
「誰が来ると思う?」
「私たち以外来ないと思う」
ぶっちゃけ来そうな人って言ったらせいぜい下位じゃん。でも根岸さんはバイトがとか言ってた気がするし、高橋はどうも来そうにない。不良だし、いつも寝てるし。
あとは飯田もか、でも野球部忙しいか。
私たちもぶっちゃけいちるとの関係を直す口実に使わせていただいただけなので? やっぱ参加しないって言うのもいいんだけど。
ヒロが、ヒロが思いのほか楽しみにしてるから。
「ひかりちゃんとひかるくんが来るよ」
……双子が。何か意外。
でも喋ったことないなぁ。大丈夫かな。
「……香恋ちゃん、ジンギスカンは金網じゃなくて鉄板で焼くものだと、俺は思うぜ?」
私の持ってる肉を見て苦く笑う。
適当に取ってたから。しかも味付けされたパッケージされたものだった。これ金網で焼くやつじゃない。私でもわかる。
そっと売り場に戻しておいた。
「やっぱり肉はビーフだよネ!! ハヤテ、どの肉が良い!?」
ボブ、元気だなぁ。目に「肉」って書いてあるよ。
引っ張りまわされてるヒロがお疲れ気味じゃないか。
「俺は何でもいいよ。嫌いなの、ないからね」
「カレンは!?」
「わ、たしは……トントロとか好きかな」
「ヒロノブは!?」
「僕は……」
「オーケー!! 肉の所に行けば早いヨネ!!」
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