ゴミ箱が、大きな音を立てた。
「ありがとう」
そういった笑顔が、冷めた表情に変わっていた。
「気持ち悪いから」
私は、見てしまったのだ。
王子様の、本性を。
「……例えばさ、俺が、犯罪者の子供だって言ったら、どうする?」
─愛することを忘れた貴方は、─
「まぁ、嘘だけど」
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BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
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