「な……中井くん？　大丈夫？」
「ご、ごめんね!?　視線が怖いし恥ずかしいし早くステージから降りたくて……」
「う、うん。私も、」

「だよね!?　地獄だったもん！」



　やっぱり緊張してたよね！
　後ろの体育館のドアが開く。



「よ、お疲れ。ナイスファイト」



　平川だ。
　智ちんも上原さんもいる。



「どうしたの？」
「んー？　華とサボり魔探し」


　あぁ。


「先生。華は教室に荷物取りに行ったまま戻ってこなかった」
「そ？　じゃ、教室にいるだろ」



　アッバウト！
　そんなんだからアホ教師って呼ばれてるんだよ！

　……え？　お前以外には言われてないって？　気のせい気のせい。


　僕らは教室に向かった。














　教室に到着……真っ暗ですけど。
　平川も「暗っ」とかいいながら電気を付ける。


　静まった教室……いない？
　上原さんは裏方の方を見に行く。



「……あ、いた」