3-1:お買い物をしましょう[ 5/11 ]


「あ、朝食できてるよ」
「わかった。一緒に行くか」
「うんっ」


 智くん起きるの早いから、着替えもとっくに済ましていたようだ。
 私は智くんと一緒にリビングへと向かった。









「まじで味噌汁抜き? 俺、朝は味噌汁飲まないと倒れる」
「倒れろ」
「まだましだよ、アホ教師。玲ちんなんて味噌汁のみだからね」
「待て……これ虐待?」
「何したんだお前。平川以下とは……」



「押し倒されてキスされました」
「話飛躍させすぎじゃね!? 押し倒した覚えねぇし! キスっつってもデコちゅーだし!」
「玲てめぇ!! 華に何してんだ!」
「玲ちん夜1人で歩く時は闇討ちに気をつけるといいよぉ?」

「闇討ちする気満々だな。気をつけろ溝渕」


「人の話を聞け! てか、俺フルボッコ!?」



「あ」



 朝食を抜かれている方々に見せしめるように食事をしていた裕太が思い出したように食事の動きを止める。


「そう言えば、用事ってなに?」
「そうそう、せっかくの土曜だぞ? 休みだぞ?」


 裕太の言葉に賢ちゃんが賛同して私を見た。
 仕事休みだしもっと寝たかったのかもしれない。


「そう、今日は……」



 みんな「どんな重要な用事が」というような目で見てくる。


 そう、今日は大事な


「スーパー大安売りの日! お1人様1個とかだよ!?」





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