プロローグ[ 2/2 ]


「……離婚っ?」

 その時の私は、お母さんの口から小さく伝えられた言葉を壊れた機械のように小さく何度か繰り返した。
 父親はしばらく家に帰ってきていなかった。

 今思えば、幾分か前から両親同士で話はついていたのかもしれない。



 両親が離婚して、居場所がわからないお父さんについていけず、ついていく気も起らずお母さんと一緒に小さな家で生活をしていた。

 しかし、お母さんは元々体が弱くって。すぐに病気で私を置いて逝ってしまった。


「私のところに来るといい」


 1人ぼっちになった私は、親戚のおばさん「綾子さん」に引き取られた。


 このわずかな間でたくさんのことが起こりすぎて。
 頭がついて行かなくて。


 それで
 それで、
 ……それで?


「……華。私の高校に通いなさい」

 私はその親戚の人が校長をやっているという高校に通うことになった。


 流されるままに流されて、伝えられた言葉。


「寮に入ったらどうだい?」
「……寮?」
「寮、といっても大きな家みたいな感じで……下宿、のほうが近いかな」
「わかりました。そこにいってみます」


 そこで私は、君たちに出会って。

 たくさん、たくさん……救われたのです。



僕らの居場所
〜First Season〜




 It was good that I could meet you.
 It was good to laugh.
 Thank you for giving my place to stay.
 With a miracle
 With fate
 With chance
 I do not understand it well
 What I was able to spend with you
 I am proud
 I think happily...



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