3-3:タイムマシーンを探せside裕太[ 7/11 ]
いたんだ。
は、華ちゃんは無事!?
みんなで裏方の方に向かう。
「寝てるし」
平川の呆れたような声。
「2人仲良さそうに寝てるな」
……華ちゃんが玲ちんに後ろから、ぎゅうぅぅぅうッって抱きしめられて寝ている。
2人とも、安心したような顔で……
「やっぱ、付き合ってるの? この2人」
「いや、玲は華のこと興味ないとか言ってたけど?」
……そういえば、ミスター&ミス逢坂の投票する時。
―――
――
…
「やっぱ華ちゃんに入れるよね? 玲ちんは?」
「天野」
「……意外だな」
「ミスが華選ばれて、ミスターが他の奴だったら許せねぇし。だから、華以外の誰か」
「それでクラス1の天野さん」
「あぁ」
「そっか……僕もそうしとこう!」
…
――
―――
……なんてことがあった。
キスのこと知ってて入れなかったんだね。
なのに、興味ない?
思い切り意識してるじゃん。
自分の気持ちに鈍い、わけないよ。
しかも……玲ちんに限って。
じゃあ、なんで。
どうして、自分の感情を誤魔化そうとしているんだろう。
窓の方からパァンっと大きな音がなる。