可笑しい。絶対に可笑しい。
ドロドロ憎らしく伝う生温い液に腑が煮えくり返りそうだった。冷たい上に冷たい。まあ一応抑えてはみた。

「おい」

それでもドスの利いた声はどうにもならなかった。

「何で無言で水ぶっかけられた上にアイスを顔面にぶっかけられなきゃいけねえんだよ」

甘い液の垂れたコーンを握り締めた霧野が意地悪く笑った。
死んじまえ、この悪趣味。




2012.06.30 (Sat) 12:09


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