「別に、いいんだけどね」

悲しそうに淋しそうに、影山君が言った。あれ、俺の所為?

「君がそれで『幸せ』ならそれで良いんだ」
「なにそれ」
「なにそれって?」
「幸せって…」

遮るように携帯の画面を向けられた。画面にはこうあった。


僕は狩屋君のレンズなんだから


「ね?僕を通して、あの先輩を見るんでしょう?」

荷物よりはマシだよ。
そう言う影山君は笑顔だった。




2012.05.01 (Tue) 16:43


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