「…あんた、俺が怖くないわけ?」

そう自分で聞いてきた癖に自嘲するような表情をする倉間は何だか綺麗だった。いや、奇麗、だろうか。

「お前が人間だろうと化け物だろうと別にどうでもいい」
「あんた危機感ねぇのかよ」
「…そうじゃない、ただ」

ギラギラと赤く光る倉間の目元に触れる。冷たい。やっぱり現実だったみたいだ。

「『そういうの』に、慣れてるだけだ」

だって俺だってお前と同類なんだぜ?
そうやって笑うと倉間は目を見開いた。あれ、気付いてなかったのかよ。













倉間は非人間、南沢さんも実は非人間みたいな




2012.04.06 (Fri) 16:23


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