「本当にいいのか、青山」
「ああ」
「後悔とかするなよ」
「ああ」
「じゃあ、行くよ」
「…ああ」
「手、離すなよ」
「手首とか腕が切断されない限り、離さないよ」
「まあ、切られた手首だけ付いて来たら困るんだけど…」
「それだけ執着してるって証拠だよ」


青山がクスクス笑いかけて俺も笑い返す。
そうしてぐらりと歩を進めて、俺達は物言わぬ無機物に成ったのである。





2012.03.29 (Thu) 10:19


prevnext






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -