「お前はそれでいいと思っているから苦手なんだ」

南沢さんが礼儀正しく甲斐甲斐しく椅子に座っている。俺を見つめる。

「お前はお前というお前を理解していない」

南沢さんは座っている。手を挙げた。

「だから、だから」
「お前はまるでお人形なのだ」
「…お人形」
「そう、神童財閥のお人形、」
「そうですか、おんなじですね」

南沢さんは椅子に座っていた。座って俺を見ていた。




2013.06.06 (Thu) 19:51


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