*友達














あいつさあ、というかお前さあ、それでいいん?

「何がだ」
「何を決めるにせよ、そこに自分はないの?」

キョトンと、明らか作った呆けた顔を浮かべる霧野。そんな顔しやしないくっせにぃー。

「お前よおく見てるんだな、感心感心」
「いやはやそうゆーのいいから」
「別に自分がないわけじゃないが」

それから今度は女みたいに綺麗な顔に見合う綺麗な微笑みをして一言。

「いいんだ、俺はこれで」

嗚呼嘘だ。さっきっから作った顔ばっかしてさ、こーかつってヤツだね。
それにしたいなら俺はなんも言わないよっと。




2012.12.10 (Mon) 11:45


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