散々殴られて叩かれて、それから飛々の腕に備え付けられた銃口を頬に突きつけられた。ぐりぐりと頬の肉が削がれるみたいで痛い。でもそれより飛々の姿が様が痛い。

「兄の威厳等微塵も感じませんね、お兄様」
「…そうかもしれないね」
「なんです、まだ少しでも肯定的な可能性があると思ってるんですか」

ぐりぐりとまた銃口に力が加えられた。痛いなあ痛いなあ。あ、でも結構どうってことないかもしれない。取り敢えず思考を戻そうか自分。

「あー何で俺は実の妹に殴られてるのかな」
「いい加減千さんのこと諦めたらどうでしょうかと麗しき理竜お兄様に提案してさしあげようかと」
「余計なお世話さ」
「あら、残念ですね」

俺は構えていた傘の銃口を飛々の頬に突きつけた。俺の妹は俺が大嫌いなようだけど、俺は一体何をしたんだろう。













はい、SSでの創作は二度目です←
華巻兄妹のプロフィールは此方
三善双子と真逆で華巻兄妹はあまり仲良くない。




2012.03.05 (Mon) 13:43


prevnext






「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -