「俺はお前なんか好きじゃねえよ」
真実は時に正解を知らしめ真理を晒し、そうして脆い人間の心を崩す。真実は最高の凶器であり武器だ。俺はよく知っていた。目の前の女顔の憎らしい後輩はピタリと動きを止めた。
「…はい?」
「嫌い、お前なんざ大嫌いだって言ったんだ」
不思議そうにしらを切りやがって。まだ足りないか。なら幾らでも
「あー、何でそれを今ここでこの場で言うのかサッパリですね」
「…はあ?」
「だから、『どうしたんです?』」
あれ?
「そんな事実に、何の攻撃力も備わっちゃいないんですよ」
そんなものいくらだって組み替えられる。まあお前ホントに何言ってるんだ
2012.11.11 (Sun) 07:33
prev│next