「磯崎さあ」
「生きててたのし?」
文句があるのかないのか。三秒考えて無いと判断した場合、俺は何もしないことにしている。(例え理不尽だと言われようとも)
だから俺は何もしなかった。光良はにやあと笑っているクセに嫌みを感じない顔で続ける。コイツ、俺が手をあげても続けてたな。
「つまんなそおと思ってサー」
「楽しい、なあ」
「ありゃ楽しくないとは言い切らないの?」
「それはないからな」
「じゃあさじゃあさ、俺といて楽しい?」
「お前たちは…まあ飽きねえな」
「それじゃ生きててつまんないって顔しないでよねえ」
ああ?そんな顔してた?俺?
「してたから言ったんだろ」
「よく分かんねえよ」
光良はかあいらしー顔を急に歪めて笑った。
「そんなに飼い慣らされるのは、いや?」
嗚呼嫌だね。お断りだ。なあんだ、お前、分かってんじゃねえか。
2012.11.05 (Mon) 16:48
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