恋という戦争で生き残らなくちゃいけない。
そんな考えをするこの世界に少し軽蔑した。そう、軽蔑。だっておかしい。
「だから私そんなこと思わないの」
「…俺関係なくないか」
「死んでたっていいじゃない」
「無視か」
「死人は恋しちゃいけないのかな?死人に恋しちゃいけないのかな?」
それはどうして?だからおかしいの。
私はそうとだけ思ってもいられないのだけど。ああもうややこしいったらありゃしないよね!
「でも霧野君、なかなかそうなってくれないの」
「そりゃまだ死にたくないし、付き合ってもないしな」
「そう、私の片想い」
「それもかなり重いやつ」
「死んでるかもしれないけど私、シン様しか見えてないって思われてるかもしれないけど私、霧野君が好き」
「そうか」
「でもでも、霧野君強くてなかなか勝てないの」
「負けたらろくでもないことにするだろうが、お前」
「うん、そうかも。でもまだまだ諦めてあげないんだから」
だからまだまだ生き残っててね。お願い。
2012.10.16 (Tue) 16:37
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