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12月~1月拍手(鬼道)

■高校サッカー(鬼道)
「この時期になると年末もだけど高校サッカー来たなーって感じがするね」
「そうだな、身体能力もそうだが技術レベルも高い。
中継でもその場でも、観戦するのは良い刺激になる」
「鬼道君はどこか応援している学校あるの?」
「俺は帝国に高等部があるからな」
「あっ、そうか。そりゃ先輩たちの応援だよね」
「入部した頃は世話になったからな」
「鬼道君も後輩の頃があったんだよね。うーん、想像つかない」
「そうか?」
「何かもう 入部した時から天才ゲームメーカーとして仕切っていた感があるね」
「…まぁ、教わるのは技術面だけじゃない。部のしきたり、伝統…教わるべき事は沢山ある」
「伝統…雷門も1年生の子達が引き継いでいってくれるかな…」
「お前が心配しないでも栗松達なら大丈夫だ」
「ふふっそれもそうか。鬼道君の御墨付きなら尚更問題ないね」
「ああ。
−−−…話は戻るが、名字はどこか応援している高校はあるのか?」
「私?ううん、特に応援していると事はないなぁ…。
でも今の雷門みたいなスタイルで頑張っている所を見つけたら応援したいな」
「…そうか」
「どうしたの?」
「いや、特に何がある訳でもない。が…」
「『が』?」
「…名前が俺達以外を応援してる姿が想像つかない、と思っただけだ」
「えー?そうかな?」
「普段から俺達の応援をしているのが印象的なんだ」
「そりゃ必死だよ〜。やっぱり勝って欲しいもん!」
「…良く、声が聞こえている。俺以外もそう思っている筈だ」
「あはは、何か恥ずかしいけど そう言ってもらえるならこれからも頑張ろうかな〜。
雷門中専門のサポーターってね」
「オイ、言っておくが別に雷門以外を応援するなと言っている訳ではないからな」
「分かってるよ!でも、今の雷門の応援は絶対だけどね!」
「…あぁ、よろしく頼む」


■降雪(鬼道)
「うぅ…寒かったぁ…!!」
「名前、備品の買い出しか?」
「鬼道君。
うん、もうちょっとでなくなりそうだったから。
それにしても今日寒いね…凍えそう…」
「雪でも降ってきたか?」
「そうそう!いや雪っていうか『ひょう』!
コツコツ当たって地味に痛かった…。
でも、何で分かったの?」
「名残りが頭についてる」
「えっ!本当!?
…あー、道理で冷たいと思ったぁ…」
「今度から降りそうだと思ったら折り畳み傘でも持っていけばどうだ。
溶けたら冷えて風邪を引くぞ」
「うーん、そうだね…」
「その生返事はする気がないな?」
「うっ…、いや、そんな事は…。
ちょっと荷物持つのに傘はじゃまだなって思っただけで…」
「…毎度、そんなに大荷物なら誰かに声を掛けろ。
マネージャーでも、俺でも」
「何か悪いなって…それに分業しないとね」
「変な気を遣うな、部内で協力するのは当たり前だろう。
マネージャーでも体調不良で倒れられたら部の士気に関わる、まだまだ支えられる事で成り立っているチームだからな雷門は」
「厳しい…」
「それはいいが、結局俺の忠告を聞く気は出たのか?」
「あっハイ、気を付けます…」
「言ったな?」
「(言質取られた…いやいや、心配してくれてるんだよね。
優しいよね、あの帝国でも慕われる訳だよ)
うん、鬼道君も手の空いている時はお願いね」
「あぁ、勿論だ。気兼ねせず声を掛けてくれ」

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