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ハロウィン拍手(南雲、緑川)

■悪戯しちゃうぞ(南雲)
(コンコン)
「はーい?誰…って晴矢。どうしたのこんな時間に」
「どうしたのじゃねーだろ、トリックオアトリート名前。
なぁ腹減ったから菓子寄越せよ」
「えー、晩御飯食べたよね?
昼も皆でハロウィンのお菓子パーティしたのに、まだ食べられるの…」
「うるせーな成長期なんだよ。チビ共にも渡したからそんなに食ってねーよ」
「あっ、そこはお兄ちゃんしたんだ…偉いじゃん」
「泣かれたら面倒くせーからだよ。で?菓子は」
「いや無いよ、そんな都合よく持ってないし」
「じゃあ悪戯だな、オラ行くぞ」
「ちょっ、何で部屋に入ってくるの!乙女の部屋だよ立ち位置禁止!」
「お前もう乙女じゃねーだろ」
「その『乙女』の使い方 生々しいよ止めて!
大体、玲名たちと相部屋だもん!もうすぐお風呂から上がって来るだろうし無理だったら…!」
「っは、俺は別にお前に何かするとは言ってねーけど?やらしーの。」
「!!」
「お前がそっちの方が良いんだったらリクエストに応えてやらない事もないけどな」
「〜〜〜っ、晴矢が普段スキンシップ過剰なのが悪いんだよぉ!!
もうっ絶対部屋は入れないから!行くならこっち!!」
「あ?どこだよ」
「お腹空いたんでしょ、台所!」
「お前意外と大胆だな、俺は良いけど部屋より人に見られるんじゃねぇの」
「馬鹿晴矢!おにぎり作りに行くだけだから!!」

■ハッピーハロウィン2021(緑川)
(コンコンコン)
「…?誰、こんな時間に…もう日付変わんだけど…」
「リュウジー!ハッピーハロウィン☆」
「名前?ハッピーハロウィンじゃないよ…寝る所だったんだけど…。
っていうか、何その恰好…」
「え?日付変わったからハロウィンの恰好」
「は?何それ…、あっ!?これから夜遊びに行くとか言わないだろうな!?
絶っっ対ダメだからな!危ないだろ!!」
「夜遊びじゃないよー仮装ですー」
「何の仮装だよ、そんなキャラクター見た事ないよ…」
「リュウジは諺詳しいのに流行りには疎いね!
今年は地味ハロウィンっていうのが人気なんだって」
「地味ハロウィン〜?」
「その辺にいそうな人に仮装するハロウィン」
「それ面白いのかぁ…?」
「どれだけシュールかリアルな仮装かどうかでクスッと出来るんだよ多分!」
「何でもノってけば良いってもんじゃないぞ…。で、結局 名前は何になったの?」
「私?私はね『明日リュウジとデートする私』!」
「は…?!」
「可愛いでしょ?似合わないって思ってたら夜遊びって発想出ないもんね」
「いや、その…そうだけどさ…」
「明日…って言うかもう今日だけど、日曜日だしサッカーの練習ないでしょ?
ねぇ、久しぶりに2人で遊びに行こうよ!」
「…わ、分かった。明日な」
「やった!じゃあ明日10時出発ね!お休み〜!」
「お休み」

(パタン)

「(普通に明日言えば良いのに、デート誘う為にわざわざアレ着てこの時間に来たとか、もう…!
寝付けなくなっちゃうだろ名前の馬鹿ー!)」


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