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4月〜5月拍手(一星光、基山ヒロト・緑川リュウジ、鬼道)

■エイプリルフール(一星光)
「…」
「…?どうしたんですか名前さん。
そんな眉間にシワを寄せて…」
「一星君…。いや、今日ってエイプリルフールだから…どんな嘘をつこうかと」
「下らなさ過ぎる…」
「だって折角のイベント事だし。
王帝も自由度が上がったんだから、部員でちょっとでも交流するきっかけをね」
「今までは、あんまりそう言う事しなかったんですか?」
「まぁね、皆それどころじゃなかったって言うのが正しいけど。一星君達は?
…って、フロイ君だっけ?あの子が割と行事開催してそうだけども」
「えっ…と、そうですね。
御察しの通りというか何と言うか…大体フロイが大規模な行事にしてました」
「ロシアも風習自体はあるの?」
「はい。笑いの日、とか言われてます」
「ふぅん、笑いの日…。よし、じゃあ今年は一星君の編入記念に君を笑わせる嘘を考えようかなー」
「えっ!?」
「言ったでしょ、交流交流」
「何かそれ言ったら何でも許させると思ってませんか…!?」
「そんな事ないよ、ふふふ…。
嘘ついて良いのは午前までって所もあるらしいし私もそれに倣おうかな?」
「あぁ…それは聞いた事あるかも。
午後はネタばらしってパターンの国もあるそうですね」
「そうそう。よし、じゃあ仕込んできますか!
楽しみに待っててね」
「楽しめない…!
(仕込むってどんな規模にする気なんだ、この人…!?)」


■母の日?(基山ヒロト、緑川リュウジ)
※無印軸
「ヒロト、瞳子姉さんに渡すプレゼントはもう考えた?」
「あぁ、母の日だもんね。
母というのは失礼かも知れないけど、やっぱり王道としてカーネーションかな」
「だよなぁ…」
「何か問題が?」
「皆カーネーションじゃ困るかなって思って。
何あげたら良いか迷ってる」
「束になれば華やかだし、良いんじゃないか?」
「うーん…」
「リュウジにーちゃーん!どいてどいて!!」
「わっ何だ!?」
「ほらほら邪魔っ名前姉ちゃん来ちゃうじゃん!!」
「はぁ?」
「こらー!待ちなさい!」
「きゃー!来たぁっ」
「逃げろ逃げろーっ」
「もー、園内は走らない!遊ぶのは宿題やってからー!!
あっごめんリュウジにヒロト、何か迷惑かけてない?」
「うん、俺は大丈夫」
「俺は若干…。ど突かれただけだけど」
「ホント?
しょうがない子達だなぁ…また捕まえたら注意しておくからっ!じゃあ後で!」
「うん」「練習遅れるなよー」
「わかった!」

「…、…」
「なぁ、ヒロト…」
「名前にも何かプレゼントする?」
「心を読むなよ!俺が言おうとしたのにー!」
「『一を聞いて十を知る』だろ。
小さい子達の母親役をさせてるなら感謝を込めて何かしら、ね」

■梅雨の髪(鬼道)

「鬼道君、待たせてごめんねー!行こっか」
「いや、そこまでじゃない」
「本当?良かったぁ」
「とは言え名前にしては時間いっぱいだったな。
いつも余裕を持って来るのに珍しい事だ」
「いやぁ、あはは…恥ずかしいんだけど寝癖が上手い事収まらなくて。
梅雨だし湿気のせいかな…」
「なるほどな。…そこまでいつもと変わらないように思うが、時間を割いてそこまで持っていったという事か」
「そう、そうなんだよ…。
(折角デートだし)もっと可愛く凝りたかったけど纏まらなさすぎていつもと同じが精一杯だったの」
「気に入らないならやり直して来るか?待つが」
「鬼道君と遊ぶ時間減るから嫌…」
「っふ、そうか」
「そうでーす。
まぁ、身嗜みは大事なんだけど削る所間違えたくないって言うか…。
そういえば鬼道君はその髪型…ドレッド?大変じゃないの?」
「そうだな、来る前に束ねる程度だ。
普段から編み込んでいるからそこまで広がったりしないからな」
「ほぅ…」
「…解くか?」
「えっ!!いやっいいよそんな!興味はあるけど!」
「(興味はあるのか)」
「ここでわざわざやってもらうのは何だか悪いし、また今度ついでがあったら」
「分かった。なら、そろそろ行くか」
「うんっ!ふふ、今日凄く楽しみだったんだー」
「そうか。…、…」
「うん?何、鬼道君。はっ髪の毛もう乱れてる!?」
「いや。いつもと同じ髪型でも、俺と会うのに労力を割いた話を聞いていると…何というか、感じるものがあると思って、な」
「っ…、そ、そっか…!(嬉しいけど何かじっと見られるのは恥ずかしいなぁ…!)」
「触っても…、いや、崩れるか。忘れてくれ」
「いや、そんなことは!また直すから大丈夫だよ!!(今シーズンの梅雨最高…ありがとうございます…)」

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