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1月〜2月拍手(鬼道/灰崎/折緒・佐曽塚・水神谷/南雲)

■おせち(鬼道)
「鬼道君、明けましておめでとー!
今年も宜しくね!」
「名前か。
明けましておめでとう、こちらこそ宜しく。
学校以外なんて、珍しい所で会うな」
「年賀状、ここのポストに追加で出しに来たの。
そういえば、明日初練習だねー、楽しみ!
おせち料理食べ過ぎてお腹が重いから頑張らなきゃ!」
「お前らしいな」
「どう言う意味かな…?」
「気にするな、こちらの話だ。
それより何をそんなに食べたんだ?
おせちなんて少量を多種類という感じだろう。
腹が膨れるくらい用意があるのか…?」
「えー?それは鬼道君と私のお腹の容量の差もあるんじゃないの?
それに沢山作るよ、私の家は特にお煮しめが大量。
お重に3段作ったらその内1段は全部お煮しめだよ」
「ほう…何か理由があるのか?」
「え?うーん…。
3が日経つ前になくなったら作らなきゃいけないから沢山作ってるのと、ごぼうとか筍とか人参、蓮根、こんにゃく…具材が多いのと…
後はおせちの意味が大事だからって言ってたかな」
「意味、か?」
「うん。
根菜とか色々入れるでしょう?
違う所で取れたものも一緒に煮しめるけど、それは離れた家族でも仲良く結ばれるようにって意味があるんだって聞いた事あるよ。
本当かどうかは知らないけど…」
「ほう」
「おっ鬼道君が興味深げだ?」
「黒豆や昆布、栗きんとん…鯛に鰤なんかは知っていたが、煮しめは意味があると考えた事がなかった」
「へぇー…鬼道君でも知らない事あるんだなぁ」
「当たり前だろう」
「でも私も腐らないように濃く炊き締めてあるだけだと思ってた。
よく考えたら3日持たせるって凄い事だよね…」
「そうだな。…まぁ」
「?」
「昔と違って冷蔵技術が発達しているから、それほど難しい事ではなくなってきているかも知れないな」
「あっそれは…確かに…。
家族の絆、冷蔵庫で長持ちみたいな?」
「(電化製品会社のキャッチコピーのようだ…)」


■今年の節分(灰崎)
「灰崎君ねぇ聞いて!」
「うるせえ耳元で叫ぶんじゃねぇ」
「今年の節分は2月2日なんだって!124年ぶりだって!凄くない!?
そんな周期が生きてて巡ってくるなんて!」
「大して思い入れがねぇ行事でよくそこまでテンション上げられるな…。
逆に感心するわ…」
「だってうるう年が4年に1回来ますよってレベルの話じゃないもん。
それにさ、大発見なんだけどその日 成龍が誕生日なんだって!
本人に教えてもらった!」
「今更かよ!?お前ら付き合ってそんなに日浅かったか…!?」
「え?2年」
「2年間誕生日祝わなかったのかよ!!」
「いや祝ってたけど、部の皆と一緒に別日に祝ってたから…正確な日が分かんなかったんだよ。
本人はきっかけもなしに自分から言うタイプじゃないし、聞くのは何か悔しいし…でも今年からきちんと祝えるね♪
これぞ天体の奇跡〜、ありがとう十二節季!」
「もう知るか…勝手に言ってろ」
「えっちょっとほっとかないでよ〜、2021年の節分まであと数日、これから一緒に成龍のバースデーサプライズ考えようよ!」
「は??ふざけんな、テメェで勝手にやってろ」
「日頃お世話になってるでしょ〜、後輩君!!他の皆も一緒だよ☆」
「ってめ、俺を巻き込むんじゃねー!!」


■誕生日(水神矢、折緒、佐曽塚)

「成龍、お誕生日おめでと〜!」
今年からちゃんと当日におめでとうって言えるね。嬉しいな!」
「改めて言われると嬉しい反面 何だか少し気恥ずかしいな。
でも、ありがとう名前」

「(お、見て折緒、名前と水神矢上手くいってるっぽいよ。良かった良かった)」
「(水神矢は無事か?名前のヤツ祝うって割にはアイデアが色々と奇抜だったからな…)」
「あっ、折緒君に佐曽塚君〜!」
「丁度良かった。皆で名前の作ってくれたケーキ、食べないか?
2人も協力してくれたと話に聞いたんだが…」
「名前お前…俺達が協力したとかソレ言っちゃ駄目だろ…」
「黙ってたら良かったのに〜」
「え〜だって灰崎君に代わって忌憚ない意見をくれたのに、そこは名前出さなきゃでしょ?」
「確かに大幅な軌道修正はしたけどね〜。
まぁキャプテンにヤベーもん食わせたらチーム回んなくなるからさ」
「彼女に炒り大豆ぶつけて良い権利とかも正直貰っても困るからな」
「柊イワシの置物も絶対に誕プレじゃないし。
名前って器用だし料理とか上手だけどセレクトのセンスがマイナスだよね」
「とまぁこんな感じで2人にはご指導頂きました」
「ははっ、お前達3人っていつも面白いなぁ」
「(名前もだけど水神矢の感想も大体ズレてるよな…)」
「(似た者カップルだ〜)」
「ねぇ、ところでケーキ食べる?食べるでしょ?
私の自信作だよ、練習の後でもペロッと食べられるふわふわ軽ーい豆乳のシフォンケーキだよ!」
「俺達も食べちゃていーの?水神矢にあげる為に作ったんでしょ?」
「お前達2人で食べるのが良いんじゃねーか?」
「ううん、1ホールあるからどっちにせよ私と成龍だけではキツイ」
「名前お前…もうちょい食う量考えて作れよな…」
「何か、イベント毎に皆の分作ってたでしょ?癖でついうっかり…」
「ま、俺はお腹空いてるからラッキーだけどね!
水神矢、誕生日でありがと〜ご馳走になりまーす」
「あぁ」
「遠慮せず折緒君も食べてね!」
「当事者が良いなら良いけどよ…んじゃ頂きます。
後、誕生日おめでとう水神矢」
「ありがとう。それじゃ俺も頂こうかな。
ーーー…うん、やっぱり皆で食べた方が美味い。
凄く良い誕生日プレゼントだよ、名前」
「へへ、喜んでもらえて良かった〜!」


■バレンタイン(南雲)

「ハッピーバレンタイン晴矢!!」
「何がハッピーバレンタインか、大遅刻も甚だしいわ」
「何でそんな事言うのさ、風介は普通にありがとうって言ってくれたよ?!」
「てめっアイツにも渡したのかよ!」
「そりゃ渡すよ!お日さま園の全員には当日にあげたよ!
何なら遅れて渡したの晴矢と風介だけだから!
私だって本当はその日にあげたかったんだからー!!」
「っな、何逆ギレしてんだよ!意味分かんねぇ…!」
「意味わかんないのはこっちだよ!
韓国に選抜練習行くとか…自主練とリモートミーティングで良いじゃん馬鹿バカばか!」
「名前てめぇ半泣きになってんじゃねぇよ、俺が泣かしたみたいだろが!」
「晴矢が泣かせたんですー!
本当は生チョコ作ってたのに好評だったから女の子陣のおやつになって消えちゃったんだからね!?」
「オイ、しれっと自慢入れてくんじゃねぇよ」
「本当に上手く出来てたのに!食べて欲しかったのに!!晴矢の馬鹿!」
「てめぇ4回も馬鹿馬鹿言いやがって…ったく、そんな喚くぐらいなら喰われないように隠して寄越せよな」
「生チョコなのに駄目になるじゃん…悪くなったのはあげられないよ…ぐすん」
「へーへー…。
んで、このチョコは上手く出来なかったってか?」
「さすがに失敗したの渡さないよ!
それだって自信作だし。
…材料尽きてたから沢山は作れなかったけど」
「だったら十分だ。
…風介や他の奴らが先に受け取ったってのは気にいらねぇけど、美味いモン食えたら文句ねぇよ俺は」
「…」
「あ?何だよその反応、突き返して欲しかったのかよ?」
「違うし!…もうちょっと素直に喜んで受け取れば良いのにって思っただけ」
「うっせ、受け取ったんだから有り難く思えよな!
…後、さっさとその泣きっ面 何とかしろよな。
食いに部屋入れねーだろ」

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