×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




3月拍手(豪炎寺兄妹、緑川、鬼道、風丸・吹雪・豪炎寺)

■ひな祭りの準備(豪炎寺、夕香)

「明かりをつけましょぼんぼりに〜お花をあげましょ桃の花〜」
「夕香ちゃん、歌上手だね」
「えへへ、本当?ありがとう!お友達と児童館に行って小さい子達に歌ってあげるお手伝いをするの。だから練習!」
「え、偉い…(ホロリ)」
「何で名前が泣くんだ…」
「だって修也君、あんなに小さかった夕香ちゃんが立派にボランティアを…」
「学校の地域交流らしいな。まぁ、確かに良い事だとは思うけどな」
「私はそういうの一切しなかったから凄いなって」
「そうか」
「一生懸命な人とか夕香ちゃんみたいに誰かのお手伝するって聞くと、もっとあれこれしておけば良かったかなーって思う事が多いんだよね」
「なら、今からでもやれば良いんじゃないか?」
「え?」
「やる気があるならいつからでも出来るさ」
「…、…そっかな」
「そうだ」
「…、そうだね」
「あぁ、簡単な事だ」
「よし、じゃあ夕香ちゃんのお手伝いから始めようかな。夕香ちゃん、伴奏付きで練習しない?」
「わぁ、やりたーい!」
「ピアノ、あるにはあるが長い間調律してないと思うぞ。大丈夫か?」
「ふっ、伴奏出来る携帯アプリがあるのだよ豪炎寺君…!だから大丈夫!」
「わぁ、そんなのあるの?名前お姉ちゃん、夕香にも後で貸して〜!」
「(こういう事はすぐに思い当たるのにな…)」



■お嫁に行けない(緑川)

「お内裏様、お雛様、三人官女、五人囃子…ぼんぼりに金屏風に雛壇、菱餅に雛あられ…お日さま園にあるひな祭りの飾りって多くて出すの大変。ひな壇も解体しなきゃだしさ」
「まぁ縁起物ではあるけどこれだけ立派だと場所取るからな」
「その割に早く片付けないといけないんだよね…」
「それは仕方ないだろ。知ってるか、片すの遅れるとお嫁に行けなくなるって言われてるんだぞ?」
「何ソレ呪いじゃん…リュウジはさすがよく知ってるね。そんな感じの諺があるの?」
「いや諺しか詳しくない訳じゃないからな!?」
「でもそっか、婚期が…。それは早く片付けないと」
「話聞けよ!」
「それどころではない」
「はぁ…お前な…。…というか女の子ってそう言うの必死だよな、そんなに結婚したい?」
「したい。だって後3年で此処を出ても1人で生きていく自信がない」
「オイ…結婚って養ってもらう為にするものじゃないからな…。名前を好きになった男が気の毒過ぎる!」
「えー?結婚するんだから私も嫌いな人ではないとは思うけど…」
「嫌いじゃないって、お前なぁ…」
「だってリュウジや皆より好きになる人のイメージが湧かないもん」
「名前…」
「じゃあ私がその人に付いていく要素って何だろうって考えた時…お金かなって」
「何で!?普通に良い話の流れだったじゃないか!台無しにするなよな!?」
「いやそれこそ何で!?最初から良い話するとか言ってないし、自分の本音を言っただけじゃん!!」
「うるさい!絶対 名前になんて男は出来ないからな、寧ろ俺が辞めとくように忠告するからなっ!!」
「はぁーーー??何でそんな余計な事すんの?リュウジの馬鹿!!」
「馬鹿は名前だろ!?」



「ーーーって逸話が残っているひな祭りセットなんだよ、これは。そんな2人が来月結婚だなんて感慨深いね、マサキ…」
「ヒロトさん、それ良い話なんですか…?」


■『特別な人』(鬼道)

「名前、これを」
「はい?これは…お菓子?」
「バレンタインデーに貰ったからな。返すのは当然だ」
「そっか、もうホワイトデー!1ヶ月経つの早いなぁ…」
「まぁ2月も30日あるわけじゃないからな。それよりも早く受け取れ…要らないのか?」
「わーッ欲しい!欲しいです!!頂きます!!」
「素直なのか食い意地が張っているのか…」
「と言いつつ、私がちゃんと欲しいってリアクションしてホッとしてるでしょう!」
「突き返して貰っても構わないが?」
「あぁ〜嘘です嘘〜!有難く頂戴します〜〜!!ところで何を用意してくれたの?」
「開けてみれば良いだろう」
「いやぁ…ホワイトデーのお返しには意味があるっていうから若干不安というか何と言うか」
「マシュマロやクッキーが良くないというアレか?」
「鬼道君あんな雑学まで知ってるの?私はキャンディが良い意味って事くらいしか知らないけど…」
「なら、尚更開けてみれば良いだろう」
「うぅ…ニヤリ笑いが怖いな…。…、…、…こっ、これは…、マカロン…!?可愛い!」
「生地作りがなかなか難しかったな…焼いた後いくつか割れてしまった」
「しかも手作り…!?うわ〜、マカロンって難しいって聞くのに…わざわざありがとう鬼道君!」
「…興味があったからな。そのついでだ」
「それでも良いの〜。帰ってから大事に食べるねっ!」
「…あぁ。また感想でも聞かせてくれ」
「OK!あ〜食べるの楽しみだな〜!早く部活終われ!!」
「オイ…それとこれとは話が別だ。キャプテンを前に不躾な事を言うな」
「す、すみませんでした…」
「全く…本当に仕方のない奴だな名前は」


■ホワイトデーの後(風丸+吹雪+豪炎寺)

「風丸君、吹雪君、豪炎寺君、ホワイトデー企画(イナイレ公式)お疲れ様!」
「あぁ、名前も投票ありがとう」
「応援されるとサッカーにもっと身が入るね」
「やる事は変わらないとは言え、支えてくれる奴がいると力になるな」
「さすが女子人気常連組、コメントも得点力抜群…」
「何を言ってるんだ??」
「いやいやこっちの話…それにしても3人共、カワイイ服ー!」
「可愛いかな?」
「似合ってるって意味だよ!アイドルユニットみたい、白基調だけど皆らしい色も入ってて良いね!」
「ジャケットなんて殆ど着る機会ないから新鮮だ」
「本当だね。ブレザーの学校ならそれらしい着てるけど雷門と白恋は学ランだし」
「学ランは学ランで皆キマッてるけどね。ねぇねぇ、せっかくだから何かポーズしてよ〜、そして写真に収めよう!そしてその一枚を拡散」
「何でそんな事…気恥ずかしいだろ…」
「この機会に感謝の気持ちを表現しよ?何か素敵なポーズは…検索検索!」
「(…こうなったら聞かないからな)」
「(良いじゃない、僕らの出来る事でお返ししようよ)」
「(…そうだな。応援してくれた全員にお返しが出来る訳もない…恥ずかしがるのもおかしいか)」
「…よし、これ行こう!風丸君は袖のボタン留めるみたいな仕草でー、吹雪君はジャケットちょっと触りながら可愛く片手上げてー、豪炎寺君はポケットに手ェ突っ込んでワイルドな感じで堂々と!」
「分かった分かった」
「こんな感じかな?」
「撮り終わったら俺にもくれるか?夕香に見せる」
「おっけー!じゃあ撮ります!せーのっ!」

「「「THANKS WHITE DAY!!」」」



[ 32/64 ]

[*prev] [next#]
[短編目次へ]
[しおりを挟む]