×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




1月拍手(円堂、鬼道24、浜野、速水)

■去年も今年もいつも通りに(円堂)

「あっ円堂君、あけましておめでとう!」
「名前!あけましておめでとう!今年もヨロシクなっ」
「こちらこそ宜しくお願いします!」
「おう!…それにしても何か2日も会わないと久しぶりって感じがするな」
「ほぼ毎日会ってたもんね。というか円堂君が年賀状で『初蹴り』誘ってくれなかったら多分部活が今年初めての顔合わせになってたと思うよ」
「へへ、だってこの2日おせちとかご馳走食べて休んでテレビ見てばっかだったからな!そろそろサッカーしたいだろ?」
「へぇ、意外。円堂君、家の中でも練習してると思ってた」
「まぁ筋トレとか、ストレッチとかはしてたけど」
「してたんだ!さすがキャプテン」
「でも何か、練習したーって感じがしなくてさぁ!今日楽しみに来たんだぜ!」
「そうだね、私も楽しみ!1年生の子達は半田君達と皆で時間合わせて来るみたいだよ」
「秋も一之瀬と土門と来るって連絡あったぜ」
「後は…あっ、アレは鬼道君と音無さんかな?」
「おっ、豪炎寺と風丸と…目金もあっちから来るな。へへっ何だかんだ、皆揃いそうだな」
「本当。そうだ、初蹴り終わったら皆で初詣行こうよ!」
「必勝祈願だな!名前ナイスアイデア、その調子で今年も頼むぜ!」
「勿論だよ!…ところで円堂君。皆も集まって来たし、初蹴り前に何か掛け声を掛けたらどうかな?」
「掛け声?なるほど、やるなら気合が入るヤツが良いよな。…うーん、そうだなぁ…、…んー…、…よし」


「皆ーっ!今年も楽しくサッカーやろうぜっ!!」
「(やっぱり円堂君はこうじゃなきゃね)」


■成人式(鬼道24)

「何だか最近着物の人をチラチラ見ますね!袴も振袖も綺麗…」
「もうすぐ成人式だからじゃないか」
「アレ?13日じゃなかったです??」
「前撮りだろう、名前はまだ経験した事ないから分からないかも知れないが、当日は何かと忙しいんだ」
「はぁ〜そっかぁ、そういうものなんですね…。
でも私は撮影するなら20歳になった時より…あれ、もう法律で18歳が成人…?
とにかく今が良いですね」
「何故だ?」
「だって、数年後より今の私の方が絶対綺麗ですよ!
朝早く起きて食べて部活して睡眠もキチンととってますもん」
「見映えの話か。着物に『着られる』んじゃないか」
「そうですかぁ…?男の子程、女子は見た目変わんない気がしますけど…」
「大人になるのが見た目だけでは意味がないだろう。
自分でやる事の責任を持てるか否か、そこがクリア出来なければ大人とは言えないな」
「うっ…、それは…そうですね」
「−−−名前。格好だけの下らない大人になって俺を幻滅させるなよ」
「(ひぇえ…圧が…)気を付けます…」
「…まぁ、極端に焦ったり構えたりする事はないだろう」
「本当ですかぁ…?あんまり自信無いかも…」
「自分に自信がなさ過ぎても人は没落するものだ。
過信は禁物だが卑下もするな、結果が出なくても自分のやった事は自分で認めてやれ」
「…はい…」
「…心配するな。俺の言った事を忘れないでいれば…お前はきっと、今より綺麗になるさ」
「…はい!」


■冬の朝練後(浜野)

「う〜寒い寒い、12月全然平気だったのに1月から寒くなるなんてナシだよ…」
「おーっす名前、朝練ぶりー」
「浜野君…さっきぶり、お疲れ様」
「っちゅーか大丈夫か名前?めっちゃ足赤くなってんじゃん」
「寒い中で硬いボールトラップするとね…そこだけ熱持ってて変な感じ」
「ほ〜、朝練の時はジャージだったから気付かなかったわ。女子はスカートだから見えると余計に痛ぇな、なんちゅーか…アレだ、視覚的に?ってやつ」
「浜野君が何だか知的な単語を…この冬は何か起こりそうで怖いな」
「何か言ったかぁ〜?」
「いやいや何も。早く暖かくなれば良いなぁって話だよ」
「まーねー、冬は冬で楽しいけど名前は辛そうだもんな」
「えー冬楽しい?」
「楽しい楽しい。釣りで釣れる魚とか変わるしな、雰囲気も夏とはちょっと違う」
「ほう…。意識した事ないけどそうなの?」
「んー、実際行ってみないと分かんないよな。あっそうだ、今度名前も一緒に釣り行けばいんじゃね?」
「釣りってよく速水君が連行されるって言う釣り堀?」
「いや、折角だし海行こうぜ!この前船持ってる爺ちゃんと友達になったから乗せてもらえるし、釣りのコツとかも教えてくれるしな!」
「浜野君、交友関係広すぎ過ぎない…!?釣り堀の人とも仲良しじゃなかったっけ?」
「へへー、凄くね?」
「凄い凄い!へぇ〜、船かぁ…面白そうだからお言葉に甘えようかなぁ」
「よっしゃ、じゃあ今度の休みに行こうぜ!っちゅーか、朝早いから寝坊すんなよ!」
「はーい」


■気分一新(速水)

「お鶴さーん」
「わっ…名字さん?驚いた…って言うか、何ですかその呼び方…」
「名前に『鶴』が入っているなんてお洒落なのに、何か良い呼び方がないかなって思って」
「間に合ってます…」
「えー、じゃあ何て呼べば良いの?」
「えーって…。いつも通り、普通に『速水君』で良いじゃないですか」
「折角、年も明けたんだから気分替えて行こうよ。新しい自分を探そうよお鶴さん!」
「理屈が理解できないです…っていうかお鶴さんに戻ってる!止めて下さいっ」
「はぁーい…でも、何が嫌なの?お鶴さん可愛いと思うけどな」
「男なのに可愛い呼び名は要らないじゃないですかぁ…!…『さん』付けも女の子みたいで嫌です」
「ふぅん…(そういうモノなんだね…)見た目にピッタリで可愛いのに」
「ねぇちょっと…多分、心の声と言葉が逆ですよ」
「えへっゴメン☆つい本音が」
「もう知りません」
「えぇ?んー…、じゃあマサ君!鶴正のマサ君でどう〜!?」
「っ、…し、知りません…!!名字さんの事なんか…っ知らないですからっ」
「え〜駄目!?狩屋君と被ってるのが駄目だったの!?ゴメンって〜、速水く〜ん!!」

「…ちゅーかアイツら、男女逆に生まれてたらイイ感じだったんじゃね」
「好きなのは分かるんだが、名字は構い過ぎるからなぁ」
「速水も男としての意地があるんだろうな…」

「速水くーん!」
「知りませーん!!」

[ 34/64 ]

[*prev] [next#]
[短編目次へ]
[しおりを挟む]