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「#エロ」のBL小説を読む
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12月拍手(佐久間、鬼道、虎丸22、吉良、一之瀬×2)

■ペンギン好き(佐久間)

「はー、ペンギンちゃん達、寒いのに元気ね…私はもう凍え死にそう」
「アイツらは元々寒い所にいるんだから元気なのは当たり前だろ…」
「まぁ夏場はしんどそうだったしね…なのに皇帝ペンギン普通に使うもんね。『次郎は酷い奴だ!』って思われてるんじゃないの?」
「む…、別に乱発してた訳じゃない。ツインブーストも使ってたしデスゾーンだって…!」
「ハイハイ、ごめんって。マメにご飯あげてるからチャラにしてくれてるよきっと」
「必殺技に協力してくれているんだからな、当然だ」
「何で誇らしげなの…良いんだけどさ。それにしてもこの前抱っこしたんだけど雛ペンギンって体毛がふわふわで暖かいよね…カイロの代わりに良さそう」
「雛にストレスをかけるな…子供だぞ」
「私は遊び相手として寄ってくるくらい懐かれているから大丈夫ですぅ〜。だって寒すぎるもん…。何で女子の制服はスカートなんだろ…お腹冷えちゃうよ」
「貼るカイロでも使えば良いだろ」
「さっき体育の更衣で見つかって没収された」
「名前は変な所で抜けてるな」
「先生の目が厳し過ぎるんだよー」
「ったく…仕方ないな。言っとくけど無理矢理は駄目だし、親が傍にいる範囲で抱けよ」
「はぁーい」
「後、俺も雛ペンギン触るからあやし方を教えてくれ。普段世話するの成長した奴らばかりだし…」
「私、次郎のそういうブレない所 良いと思うよ」


■イルミネーション(鬼道)

「イルミネーション綺麗だなぁ…何かキラキラして魔法でもかかってるみたい」
「電飾もここまで大がかりだと目を見張るものがあるな」
「鬼道君…電飾とか言うと何か、素っ気ないよ…」
「そうか?それは済まないな。気を悪くしたなら謝るが…」
「いや、間違った事は言ってないんだけど、うーん…何と言うか…、何て言って良いか分からないからもういーや!」
「っふ、何だそれは。まぁ名前が良いなら良いが」
「えーだって折角こんな綺麗な空間で良い気分なんだからさ。野暮な事は言いっこなしだよ」
「成程な」
「…あ、募金箱だ〜。鬼道君、ちょっと私行って来るね」
「募金にか?」
「うん、このイルミネーション寄付とかで成り立ってるから!それに障害ある人とか高齢者の人が優先して見られる日もあって意外と優しいんだよ、ここ!行ってきまーす!」
「他人にぶつかるなよ」



「…ただいまー!」
「名前の割には時間がかかったな」
「人の波をかき分けるのはパワーと時間がいるんだよ…。途中から行くのが嫌になって投げ入れちゃった、えへっ」
「誰かの頭に当ててないだろうな?」
「悲鳴は上がらなかったしチャリンって入った音聞こえたから大丈夫!ナイスコントロール〜!ってね」
「お前と言う奴は…それでご機嫌なのか」
「ふふっ、そうでーす!気分良かったから鬼道君の分も寄付してきたよっ」
「そうか。…それなら、無事開催したら来年もまた来るとしよう」
「本当…?約束だよ!」
「あぁ、約束だ」
「うん!…さて。じゃあ、そろそろ帰りますか。冷えてきたから、何か温かい飲み物とか飲みながら歩こう!」
「そう言うだろうと思って買っておいた。コーヒーで良ければだが?」
「おぉっ!?さすが鬼道君!デキるゲームメイカーは違うね!」
「言ってる意味はよく分からないが…まぁ、お前の事だからな」
「お見通しされてたね。小銭あるかな〜?ねぇ、おいくら万円だった?」
「いらん。俺のも募金した分だとでも思っておけ」
「…良いの?」
「構わない。良いモノを見せてもらったからな、それに」
「?」
「…『野暮な事は言いっこなし』、だろう?」


■プレゼントリサーチ(虎丸22)

「(もうすぐクリスマスか…、虎丸君、フィフスセクターで頑張ってるし、何かプレゼントあげたいな…)」
「…さーん!名前さーん!お待たせしました!」
「あっ虎丸君。良かった、凄い人混みだから会えないかと思った」
「えー、確かに人多いですけど俺だったら見つけられますよ!さっご飯行きましょう!俺もうお腹ペコペコー」
「あはは、そうだね。行こっか〜(…あ、そうだ。何が欲しいのか聞かないと)…ねぇ虎丸君」
「? 何ですか?…あっ今日寒いから鍋とかでも良いですか?」
「え?うん、私は大丈夫だよ!(意外。お肉かと思ってた…はっ意外と言えば、プレゼントとかってサプライズの方が嬉しいのかな…?)」
「良かった!…ところで名前さん何か言おうとしてましたよね?すみません、勢いで喋っちゃって!何でしたっけ?」
「ううん、大丈夫!(でもどうやって聞こう…虎丸君は勘が良いんだよね…)えっと、」
「はい!」
「…(うーん、難しいな…何か欲しい物ある?だと、この時期は分かっちゃうしなぁ…、えーと…)」
「名前さん?」
「あの、…、…虎丸君、今年はサンタさんに何か頼んだ?」
「えっ」
「さ…サンタさんに何か頼んだ…?」
「いえ、聞こえてはいたんですけど!…サンタ、ですか…サンタ…うーん…(ど、どう返そう?信じてるなら名前さんの夢壊したくないし…)」
「あー、えっと…ごめん、滑ったね…。あの、何か欲しい物とかないかな?って事なの。クリスマスプレゼントにしたくて…本当はサプライズにしたかったけど、何か向いてないから諦めるよ…」
「えっあぁ、そういう…!ちょっと驚きました!」
「あは、ちょっとサプライズになったのかな?」
「はい、充分!…っていうか、何かくれるんですか?!」
「うん、良かったらプレゼントさせて欲しいな」
「じゃあ、俺も名前さんに何か渡したいな〜…そうだ、折角だから中身言わずにプレゼント交換にしませんか?!」
「わぁ、面白そう〜」
「へへっ、そうでしょ?25日楽しみにしといて下さいね!!」
「虎丸君もね」
「はーい☆ …っと、まとまった所でそろそろご飯いきましょっか!」




■クリスマスは苦しい?(吉良)

「うぁ〜〜、テストやーッと終わったと思ったら今度はバイトが忙しすぎる!何なのコレ!!立ち過ぎで足怠い!数字と住所見過ぎて目が疲れる!書き過ぎで手が痛い!」
「名前のバイト、ケーキ屋だったな。クリスマス前なんか忙しいに決まってんのに…入るように頼まれて軽率に引き受けたんだろ、どうせ」
「うぅ、だってテスト期間中は控えてたから悪かったなって思ったの!」
「良いように使われてるようにしか見えませんけどォ??」
「ぐっ…まぁ、…ヒロトの言う通りなんだけどさぁ…」
「所詮はただのバイトなんだからテメェが気張らなくても他がいるだろ、セーブしろセーブ」
「はーい…」
「(コイツ、ホントに年上かよ…)」
「はぁ、クリスマスは苦しみますだ、何て誰が言ったんだろうなぁ…学生バイトでこんな調子じゃ社会人になった時が不安過ぎるよ…、…うっ!!?」
「あ??」
「…バイト先の店長さんから24日25日と年始にバイト入れるかって連絡来ちゃった…、うぇえ…行きたくない…そんな時くらいゆっくりさせて…」
「ざまぁ」
「ヒロト酷い…。はぁ…、でもどうやって返そうかなぁ…」
「は?用事あるって言や良いだろーが」
「え?だって用事ないもん」
「っはあぁああ…お前本っ当 馬鹿」
「何その盛大な溜め息!!馬鹿じゃないし!」
「『馬鹿正直』の意味だよ馬鹿。…ってか、あるだろうが用事」
「え?嘘、そんなのあったっけ?」
「あのな…。仕方がねぇから俺様が一緒に出掛けてやるって言ってんの」
「えっ?」
「用事がなきゃつくりゃ良いだけの話だろ。このゴッドストライカ―の連れをするんだ、立派な用事が出来たろーが」
「ヒロト…っ!何ソレ、今日イチ可愛い態度!大好きー!」
「ばっ…、抱き着くな苦しいっ!第一 可愛いって何だ『恰好良い』だろ普通!」
「うんうん、格好良い格好良い!ありがと〜!」
「ったく…良いからさっさと断りの返事入れろよ。勝手にシフト組まれても知らねえからな!」


■海の果てより(一之瀬)

「(電話だ…)…はい、もしもし名前です」
「やぁ名前!俺だよっ☆」
「年末は詐欺が横行するから名前を言ってもらわなきゃね」
「嫌だなぁ、一之瀬だよ。一之瀬一哉」
「まぁ、番号登録してるから分かるんだけどさ」
「酷っ、ていうか捻くれてる!名前は相変わらずだね」
「一之瀬君もね。久しぶり、元気にしてた?」
「勿論。大会は終わったけど時々アメリカのメンバーで集まったりしてサッカーしてる」
「アメリカ代表?じゃあネイビーインベーダー…だっけ、その人達も?」
「今じゃ良いライバルさ」
「一之瀬君も土門君も性格が海外向けだなぁ、私だったら無理だね」
「そんな事ないと思うけどなぁ、意外と気さくな良い奴らばかりだし」
「そっかなぁ…?あ、それより何か用事があったんじゃ?」
「さすが名前は察しが良いなぁ。実は年末年始もこっちで過ごすから、秋にクリスマスプレゼントを送ろうと思ってるんだけど何が良いかなって相談したくて」
「…、何でも喜ぶんじゃないかな」
「回答投げやり過ぎない??そんな事言わずに考えてみて!今の好みとかあると思うし」
「秋ちゃんの性格考えて選びなよ…私より付き合い長いのにさ」
「えー…。んー、じゃあ…、…そう、名前の欲しいと思う物!それを教えてよ」
「私?秋ちゃんの好みと真逆になるんじゃ…」
「良いから」
「はぁ…。…、そうだなぁ、手紙…かな」
「手紙?」
「…離れた人から貰ったら嬉しくない?元気にしてるんだなーとか、こっちの事も気にしてくれてるんだなーとか…」
「えっ何ソレ可愛いー!」
「…もう切るね!!国際電話は高額だからさぁ!!!」
「えっ!何故…!!」


「…、名前ったら、本当に切ったよ…」
「お前がおちょくり過ぎたんじゃないの?」
「失礼だな土門、あれは俺の本音だよ!」
「それが向こうにも伝わってたらイイんだけどなぁ…」


■クリスマスカード(一之瀬)

『名前へ

やぁ、この前話したばかりだけど元気?
アメリカと日本は時差があるから、手紙が欲しいって言われた時は『クリスマスに間に合わせなきゃ』って焦ったよ!喜んでくれてるかな?

近況…も前に話しちゃったから書く事がなくて困ったなぁ。サッカー以外はパッと思い出せないから話題が薄くなるね。どうしても好きな事の方が印象が強いからさ。

今年は会えないけど、また日本に帰ったら会いに行くからその時は沢山話そう!流行りのお店とか教えてね☆
それまで風邪とか病気とかしないように!

一之瀬一哉』



「−−−…嬉しかったけど、何で英語で送ってくるの?訳すの大変だったんだけど…」
「いやぁ、ごめんごめん。何か照れ臭くなっちゃって」
「普段は平気なのに…?」
「ん?何か言った?」
「可愛いカードありがとうって」
「そう、喜んでもらえて嬉しいよ!それよりも俺が話しやすい時間ってことは名前は寝ていたい時間なんじゃない?大丈夫?」
「いいよ、終業式終わったし明日は部活休みだから…とは言えちょっと眠いかな」
「無理しなくて良いのに…」
「お礼だけ言いたかったからね…良いプレゼント、どうもありがとう」
「今日の名前は素直だね!明日の日本は吹雪かな?」
「日本は暖冬でスキー場が困ってるから、それくらいで良いかもね」
「ははっ、そっかぁ。雪をプレゼントか、良いね。今度は君がサンタになるんだ」
「まぁそういう事にしておいて。…ふぁあ、ねむ…」
「おっと、長くなったね。ゴメンよ名前、名残惜しいけどもう切るよ」
「うん…ありがとう。土門君にも宜しく言っておいて」
「OK、任せて」
「後…そっちはまだイブだよね。メリークリスマス、一之瀬君」
「! ありがとう。また電話するよ、お休み名前」


「…って事があったんだけど!」
「へーへー、ごちそーさんです」
「あ、土門にも宜しくって言ってたよ」
「お前、ノロケよりそれ言うのが先じゃない??」



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